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引いた相手をどう崩す…裏を狙った岡崎&李が“お手本”

[ 2011年1月10日 17:31 ]

 アジア杯1次リーグB組初戦で日本は9日、格下のヨルダンと引き分けた。引いて守りを固めたアジア勢をどう崩すかの課題がまたも浮き彫りになった。今後への手掛かりは、後半の攻めだった。

 李(広島)と岡崎(清水)が前田(磐田)と松井(グルノーブル)に代わって投入された。2人は相手守備の裏を狙った動きが得意。警戒したヨルダンが守備ラインを下げ、その前にスペースが生まれた。後半途中に左MFからトップ下に回った香川(ドルトムント)らがそこを突き、攻撃に厚みを増した。

 ザッケローニ監督は「岡崎を入れたことで攻撃が活性化された。攻撃陣が早いタイミングでボールを離すようになった」と説明した。

 ワントップで先発した前田は下がってボールを受けるタイプ。ドリブル突破力のある松井は、格上相手が多かったワールドカップ(W杯)南アフリカ大会では効果的だったが、ボールを持ちすぎる傾向があるため、ヨルダン戦では逆に攻撃を停滞させた感があった。遠藤(G大阪)は「前半は足元、足元(のパス)が多かった。リズムがつくれず(相手守備を)間延びさせることができなかった」と指摘した。

 第2戦の相手のシリアは初戦で格上のサウジアラビアを破ったこともあり、より守備を重視することが予想される。選手起用も含め、ザッケローニ監督の采配が注目される。(共同)

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2011年1月10日のニュース