×

乱戦制した!滝川二 5発で初の日本一「生徒を尊敬します」

[ 2011年1月10日 14:05 ]

第89回全国高校選手権決勝で久御山を破り初優勝を果たし、笑顔で応援席へ駆けだす滝川二イレブン

全国高校サッカー選手権決勝 滝川二5―3久御山

(1月10日
東京・国立競技場)
 第89回全国高校サッカー選手権決勝は10日、東京・国立競技場で行われ、滝川二(兵庫)が5―3で久御山(京都)を下し、初優勝を果たした。兵庫県勢としては1938年の第20回大会で優勝した旧制神戸一中(現神戸)以来の全国制覇。6大会連続で初優勝校が誕生した。

 頂点に立った滝川二の栫(かこい)監督は「私の生徒じゃないよう。苦しいこともいっぱいあったけど、頑張った。生徒を尊敬します」と感激の面持ちで語った。

 滝川二の強力2トップが大舞台で実力を発揮した。前半23分、左クロスをMF本城がファーで頭で折り返すと、中央のFW浜口がマークを背負いながら反転して鋭いシュートを左足で突き刺し先制。同40分にはMF浜田のスルーパスに本城が反応し、中央へラストパス。“岡崎2世”FW樋口が右足で追加点を叩き込み、今大会7ゴール目を挙げた。

 滝川二は後半9分にも追加点。左クロスのこぼれ球に本城が詰め、左足でゴールに蹴り込んで3点目。久御山は2分後、1年生MF林がシュートのこぼれ球を決めて1点を返す。しかし同14分、滝川二はロングパス抜け出した浜口がGKをかわして右足で決め、樋口に並ぶ今大会7得点目を決めた。

 3点のビハインドにもあきらめない久御山は同39分にFW安川、1分後には“京都のメッシ”坂本が立て続けにゴールを決めて、1点差に迫った。しかし、ロスタイムに滝川二の樋口がこの試合2ゴール目、得点ランキング単独トップとなる大会8得点目を決めて、久御山の夢を砕いた。

続きを表示

この記事のフォト

2011年1月10日のニュース