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W戴冠だ!“岡崎二世”初優勝&得点王狙う 

[ 2011年1月10日 06:00 ]

右足をかばって左足でボールをける滝川二のFW樋口

全国高校サッカー選手権決勝

(1月10日 東京・国立競技場)
 全国高校サッカー選手権決勝は10日、東京・国立競技場で行われる。72年ぶりとなる近畿勢同士の対戦は、久御山(京都)、滝川二(兵庫)のどちらが勝っても初優勝。滝川二の“岡崎二世”FW樋口寛規(3年)がゴール宣言をすれば、久御山は出場停止明けのDF山本大地(3年)が2トップ封じで仲間への恩返しを誓った。

 エース樋口が夢舞台でダブルタイトル獲りに挑む。準決勝までに6ゴールを決め、得点ランクでは、既に敗退した立正大淞南のMF加藤の7得点に次ぐ2位。「いけるところまでいきたい。できる限り最後まで出たい。得点したい」と力強く言い切った。

 右足首捻挫、右内転筋痛と状態は万全ではない。試合前日の練習も軽いウオーキングのみ。練習後はアイシングとストレッチでケアに努めた。「走るのは大丈夫だけど、右足で強いボールを蹴るのは難しい」。それでも、自らゴールを決めることがチームを初頂点に導く力になると信じている。

 栫(かこい)監督は「本人のやる気が物凄く強い。気力でやってくれる」と期待を寄せた。2トップでコンビを組む主将の浜口も「樋口に得点王を獲らせてやりたい。僕はアシストします」。ここまで5得点の決定力を誇るが、仲間への援護を約束した。

 国立競技場には兵庫からバス23台で全校生徒、学校職員を含む応援団約1000人が駆け付ける。この日午後10時に出発、車内泊を経て決戦当日の朝、東京に到着予定だ。スタンドからの大声援も全国制覇の強い追い風になりそうだ。

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2011年1月10日のニュース