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またドイツ!レバークーゼンが松井に食指

[ 2011年1月10日 06:00 ]

<日本・ヨルダン>レバークーゼンが獲得に乗り出したことが分かった松井

 ドイツの強豪レバークーゼンが、日本代表MF松井大輔(29)の獲得に乗り出したことが9日、明らかになった。松井はフランス2部グルノーブルから期限付き移籍したロシア1部トム・トムスクを昨年12月限りで退団した。レバークーゼンは、日本国内のスカウトを担当する元浦和監督ゲルト・エンゲルス氏(53)をアジア杯開催中のカタールに派遣。獲得に向けて、松井のプレーをチェックしている。

 ザックジャパンの精鋭がまた1人、ドイツに主戦場を移す可能性が出てきた。強豪レバークーゼンが日本のファンタジスタ松井の獲得に動き出したことが判明した。横浜Fや浦和などで監督を務めたゲルト・エンゲルス氏が日本国内のスカウトを担当。アジア杯が開催されているカタールに入国しており、「松井のプレーを見ることが目的の1つ」と明かした。

 昨年6月のW杯南アフリカ大会でも活躍した松井は欧州で高く評価されている。昨季まで所属していたグルノーブルが2部に降格した昨年夏にはスペイン、フランスなど複数のクラブからオファーがあった。ポルトガルの名門スポルティング・リスボンとは条件面で合意していた。クラブ間の移籍金交渉がまとまらず破談し、最終的にはロシア1部トム・トムスクに昨年12月末まで期限付き移籍した経緯がある。

 ドルトムントMF香川の活躍に触発され、ドイツ国内では空前の日本人ブームが巻き起こっている。特に技術の高さ、俊敏性に対する評価が高い。松井は日本でも屈指のテクニシャンだけにブンデスリーガで活躍できる資質を十分に備えていると言える。また、若手選手の多いレバークーゼンでは、松井の豊富な経験にも期待している。

 松井は昨年12月限りでトム・トムスクを退団。保有権を持つグルノーブルに籍を置く形になっているが、レバークーゼンからオファーが届けば、移籍への動きが加速するのは間違いない。最終的にはクラブ間の移籍金交渉次第となるが、今後の動向から目が離せなくなってきた。

 ▽レバークーゼン 1904年創設。製薬会社バイエルをスポンサーに持ち、資金力も豊か。ブンデスリーガの上位常連だが、タイトルには縁がなく、「万年2位」と揶揄(やゆ)されることも。クラブカラーは赤、白、黒。本拠はバイ・アレナ(収容3万210人)

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2011年1月10日のニュース