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代表監督候補3人厳選!決め手は「日本への関心」

[ 2010年8月3日 06:00 ]

スルガ銀行杯のために訪れた南米サッカー連盟首脳と握手する小倉会長(右端)。日本代表人事について注目発言だ

 次期日本代表監督候補が3人に絞られた。日本サッカー協会の小倉純二会長(71)が2日、代表監督選考を進めている原博実強化担当・技術委員長(51)と会談し、候補を3人に絞り込んだことを明らかにした。有力候補としては、チリ代表のマルセロ・ビエルサ監督(55)のほかに、元アルゼンチン代表監督のホセ・ペケルマン氏(60)、元ビジャレアル監督のエルネスト・バルベルデ氏(46)が新たに浮上している。

 小倉会長と原委員長は食事をとりながら会談した。原委員長は海外で複数の次期代表監督候補と下交渉を行って7月31日に帰国したばかり。小倉会長は「短い時間だったけど、原に会って報告を受けた。(海外では)何人かの人たちと会ったと言っていたが、きょう(監督候補は)3人に絞られた」と話し、当初リストアップされたのは6、7人とされていたが、最終リストは3人になったことを明かした。
 その3人について小倉会長は「日本に関心がある人が残った。どの人も立派」と説明。名前は明かさなかったが「中にはかなりの(数の)国からアプローチを受けている人がいる」とビッグネームが入っていることを示唆。本命とされていたチリ代表のビエルサ監督が残っているとみられる。ただ、ビエルサ監督は現地時間2日にもチリ協会と契約を延長する可能性があるため、他の2人の候補も最終リストに加えたと思われる。
 2人目の候補は元アルゼンチン代表監督のペケルマン氏だ。ペケルマン氏はU―20アルゼンチン代表を率いて、U―20W杯を3度制するなど、育成面に定評がある。本人は日本協会との接触を否定しているが、それを聞いた小倉会長は「原さんは何をやっているんだ」と笑顔で話した。最終リストに入っているのは間違いなさそうだ。
 最後の1人には、元ビジャレアル監督のバルベルデ氏が浮上してきている。もともと原委員長は無名でも有能な指導者をリストに入れていた。前マジョルカ監督のマンサーノ氏も有力候補とされている。ただ、マンサーノ氏はクラブチームでの指揮を希望しているとの情報もある。小倉会長が「(3人のうち)1人は知らなかった」と話していることからも、知名度は高くないが、ギリシャのオリンピアコスをリーグ優勝に導くなど実績を残している実力派のバルベルデ氏が最終候補に入っているもようだ。
 今後について小倉会長は「どの人が日本にとっていいのか、大仁副会長と原で議論してもらって、8月半ばまでに決めてもらいたい。原がまた(候補者と)会って決めることになる。2週間お待ちください」と話した。W杯ブラジル大会を託す新指揮官選定は、いよいよ佳境に入ってきた。

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2010年8月3日のニュース