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選手に抱きつける?C大阪新ホーム 売りは臨場感と一体感

[ 2010年8月3日 16:31 ]

 4季ぶりに復帰したJ1で現在5位につけるC大阪が、次節を新本拠地で迎える。新しいホームはこれまでの長居陸上競技場の隣にあるリニューアルした球技場。陸上トラックがないサッカー専用スタジアムで、臨場感と一体感が売りだ。好調なチームがさらなる躍進へのプラス材料を手に入れた。

 球技場は人工芝から天然芝になり、ドーピングルームも新設されるなど“Jリーグ仕様”に生まれ変わった。目玉はホーム側のゴール裏スタンド。観客席とピッチを隔てる障害物がなく、グラウンドレベルから階段状に立ち見席が広がる。

 「CKをける選手に抱きつける感覚。Jでも屈指の近さ」。C大阪の宮本功広報部長は胸を張る。本場のイングランド・プレミアリーグの競技場を視察し、優れた点を取り入れたという。観客席とピッチの距離は8メートルほどで「小さな駆け引き、技術を見ることができる。ファンの成熟にもつながる」と力説する。

 今季の観客動員数は1試合平均約1万8千人で、4万7千人収容の陸上競技場では空席が目立ったが、こちらは定員2万500人と適正規模。客席が埋まり、ホームの雰囲気も一変しそうだ。

 新本拠地の命名権を殺虫剤「キンチョール」で知られる大日本除虫菊が取得し、愛称は「キンチョウスタジアム」となった。初開催の一戦は8日の川崎F戦。宮本部長は「ぜひとも満員にして盛り上げたい」と話した。

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2010年8月3日のニュース