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初陣アシスト!やっぱり稲本は凄かった

[ 2010年3月7日 06:00 ]

<川崎F・新潟>前半22分、自らのアシストでシュートを決めた川崎F・黒津勝を祝福する稲本潤一

 【川崎F2―1新潟】3150日ぶりにJリーグに戻ってきた川崎Fの日本代表MF稲本が1アシストをマークし“デビュー戦”を勝利で飾った。1―0の前半22分、新潟MF河原のパスをインターセプトし縦へドリブル。DF2人を引きつけて右サイドを駆け上がる快足FW黒津へパス。黒津が奪ったチーム2点目のおぜん立てをした。

 「ああいうパスを常に狙っている。特長が出せて良かった。芝が濡れていたし、いいボールが出せた。開幕戦に勝って、しっかり勝ち点3を取れて良かった」。豊富な経験と高い守備能力を買われ加入した男が、さっそく魅せた。

 パスを受けた黒津が「あそこでスイッチが変わった」と表現するように、前半は稲本が中盤で相手のパスをことごとくカット。それが攻撃開始の合図となってゴール前に攻め込んだ。今季川崎Fが理想とする超攻撃的なサッカーを展開した。「前に速い選手が多いし、前半は素晴らしいサッカーができた」と稲本も満足げだ。後半、ロングボールへの対応で混乱し1失点したことに「何でも前に前にっていうのじゃ読まれるし、ゆっくり攻めることも必要。もう1点取れないところに詰めの甘さがある」と戦い方の甘さを指摘したが、手応えの方が大きかった。

 川崎Fにとっても大きな勝ち点3だ。攻守の核、中村が不在の中、開幕戦では史上3番目のスピード記録となる開始28秒でFWレナチーニョが先制。3年ぶりの開幕戦勝利で好スタートを切った。「目標?最初から優勝しか見えていない。最終的に一番上に立っていたい」と稲本。スタンドに掲げられた「強力イナモト」の横断幕のごとく、新たな強者が川崎Fを初優勝へと後押しする。

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2010年3月7日のニュース