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ロスタイムに大前!勝負の3年目でJ初ゴール

[ 2010年3月7日 06:00 ]

<広島・清水>後半ロスタイム、値千金の同点ゴールを決めた清水・大前元紀(中)は、飛び上がってガッツポーズ。右は岡崎慎司

 【清水1―1広島】清水の“小さな巨人”が3年目でJ初得点を決めた。後半ロスタイム、MF藤本の右サイドからのFKに飛びこんだのは1メートル66の小兵FW大前だ。左の額に当てた執念の同点弾に「ボクにマークはついてなかった」と苦笑いしたが「そのままシラっとしていた」。体が小さいことがこんなにうれしいと思える日はなかった。

 流通経大柏3年時、全国高校選手権など3大大会すべてで得点王を獲得するなど、抜群の得点感覚を持っているが、プロ入り後2年間はナビスコ杯の1点だけ。「高校時代は何も考えないでも点が取れた。でもプロは頭を使う。2年間はそれを学んだ」とボールを持っていないときの動きの質を磨いた成果が出た。

 小野、岡崎の“ダブルシンジ”が警戒され、完ぺきに封じ込まれた中で“新戦力”がもぎ取った貴重な勝ち点1。小野は「負けていた状況で追いつけたという意味では満足」と前を向いた。

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2010年3月7日のニュース