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徳永が日本代表の“対アフリカ勢”切り札だ

[ 2009年10月13日 06:00 ]

<サッカー日本代表練習>長友佑都(右)と競り合う徳永悠平(左)

 徳永が“アフリカキラー”に指名された。日本代表は12日、トーゴ戦(14日、宮城スタジアム)に向けて仙台市内で練習を行った。9月9日のガーナ戦の反省から相手速攻への対応を確認したが、主力組の右サイドバック(SB)には、日本人離れしたフィジカルを持つ徳永悠平(26=FC東京)が起用された。身体能力の高いアフリカ勢との対戦に備え、右SBの切り札として岡田監督も期待をかけている。

 対アフリカ勢の切り札は徳永だ。主力組の右SBは岡田監督の秘蔵っ子の内田ではなく、徳永が起用された。「フィジカルの強さは自分に求められている部分なので、しっかり抑えたい。大事なのはカバリング。世界と戦う上でより慎重にやっていきたい」。指揮官から身体能力の高さを見込まれ、代表復帰を果たした屈強SBは語った。
 9月のガーナ戦は4―3で勝ったが、相手GKのフィード1本から失点するなど相手の速攻への対応で弱点を露呈した岡田ジャパン。この日の練習ではあえてロングボールを放り込み、クリアする練習を反復したが、最終ラインならどこでもこなす徳永はのみ込みも早く的確に対応。「(ガーナ戦は)テレビで見た。身体能力の高い相手には1人ではなく2人で守りにいきたい」と話した。
 DF中沢は「過去の日本の試合ではSBが戻り切れていない。世界のSBは戻るのも全速力」と攻撃から守備への切り替えを速くするよう注文が付いている。早大時代、スペイン1部バレンシアが獲得を目指した逸材が、その難題をクリアすれば自然と南アフリカへの切符も近づく。「ここ(代表)にいる限りW杯は常に頭にある」と徳永。まずはトーゴ戦が最初のハードルとなる。

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2009年10月13日のニュース