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あと2試合で決断…浦和 監督&TD解任も!

[ 2009年10月13日 06:00 ]

練習中、橋本社長(右)と話すフィンケ監督

 浦和の現場&強化のトップがそろって退任する可能性が出てきた。橋本光夫社長(60)は17日の新潟戦、25日の大宮戦の内容と結果を見て、フォルカー・フィンケ監督(61)の来季去就を決断する方針を示唆しているが、監督交代の場合は信藤健仁チーム・ディレクター(49)も退任の覚悟を固めていることが判明。改革の年と位置付けた09年シーズンを最悪の形で終えるかもしれない。

 アマクラブに敗れた代償は想像以上に大きかった。天皇杯2回戦・松本山雅FC(北信越リーグ1部)戦の0―2完敗から一夜明け、信藤TDが初めて自身の来季去就について言及。「強いレッズを見せられなかった責任を感じている。社長から11月の頭にはっきりさせると言われているが、監督交代の場合は自分も(解任)されるよ」と厳しい表情で明かした。
 この日、橋本社長は練習場を緊急訪問。フィンケ監督、信藤TDと別々に会談を持ち「とにかく新潟戦(17日)が大事になる。結果より内容が重要」と両氏に伝えた。当初はフィンケ監督の来季続投を基本線としていたが、リーグ戦で8位に低迷していることに加え、天皇杯も初戦敗退したことで急転。松本山雅FC戦後に、10月のリーグ戦残り2試合の内容と結果を見た上で、11月初旬までに指揮官を来季続投させるかどうかの結論を出す方針を示していた。
 橋本社長の発言を受け、信藤TDは監督交代の場合は自身も退任する覚悟を固めた形。TD職は強化部門のトップとして今季から新設されたが、今夏の即戦力補強に失敗するなど十分には機能せず低迷の一因となった。7~8月にリーグ7連敗を喫した際も「方向性は間違っていない」とフィンケ監督をかばい続けてきており、一心同体の気持ちは強いようだ。信藤TDの去就に関する橋本社長の考えは明らかになっていないが、名門再建のために思い切った決断を下す可能性はある。
 監督と強化トップがともに退任することになれば、エンゲルス監督と中村強化本部長(現経営企画室副室長)が交代した昨季に続く2年連続のドタバタ劇。今季は「改革の年」と位置付けているだけに、ダブル退任となればチーム内及び周囲から批判が噴出する可能性もある。最悪の事態を迎えないためには、与えられた期間で内容と結果の両立した試合を見せるしかない。

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2009年10月13日のニュース