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鄭大世V弾!W杯決めた男が5連勝決めた

[ 2009年6月29日 06:00 ]

<山形・川崎F>後半42分、決勝ゴールを決めた川崎F・鄭大世(右)は、おどけたポーズでジュニーニョと喜び合う

 ACLでG大阪を破り8強入りを果たした川崎FはJ1第15節の28日、アウェーで山形と対戦。途中出場した北朝鮮代表のFW鄭大世(25)が後半42分に決勝ゴールを決め、1―0でリーグ5連勝、4位をキープした。

【試合結果
J1順位表


 ピッチに入って、わずか7分で決定的な仕事をした。後半42分、DF井川のインターセプトから、FWジュニーニョがダイレクトでスルーパス。「ジュニに渡った瞬間、来ると思った。いいタイミングで出してくれた」とDFラインの裏から抜け出したFW鄭大世が右足のインステップでゴールへ蹴り込んだ。1―0。この日ラスト14本目のシュートを放ったエースが接戦にケリをつけた。

 24日のACL決勝トーナメント1回戦・G大阪戦で逆転勝ちしてから中3日。敵地への移動に加え、気温33度の午後1時キックオフという過酷な日程を強いられた。関塚監督は右ひざ裏に違和感のある日本代表MF中村を休ませ、ケガ上がりのDF寺田を控えに回し、44年ぶりのW杯出場を果たした北朝鮮代表から戻った鄭大世にもベンチスタートを命じた。

 「オレは“燃え尽きた”とか言われたくなかったので頑張りたかった。でも体は落ちていると思う」。鄭大世は代表から戻った後に調子を落とし、復調に時間がかかって苦労した。だが7月1日にG大阪、5日に鹿島との対戦を控え、指揮官は「頑張る気持ちはあると思うが、心と体のバランスをしっかり調整してほしい」と指示。26、27日の2日間はシュートなど厳しい練習を消化し「戦える心身」の復活に時間を注いだ。前半にシュート10本と攻めながら決められない嫌な流れを変えるため、後半35分に投入され、あっという間に決勝点。「(代表の後は)いつも1点取って吹っ切れる。今回は、それが早く訪れて良かった」と笑顔を見せた。

 日本代表GK川島のスーパーセーブもあり、チームはこれで05年5月以来となるリーグ5連勝。関塚監督は「みんなで取った勝ち点3。次につなげたい」と手応えを口にした。上位との戦いが待つ次節以降も、勝利を逃しはしない。

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2009年6月29日のニュース