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寿人弾で王手!広島、次節にもJ1復帰

[ 2008年9月21日 06:00 ]

<横浜FC・広島>横浜FCの池元(左)と激しく競り合う広島・佐藤寿

 J2第36節は20日、各地で7試合を行い、首位を独走する広島は横浜FCとアウェーで対戦して1―1で引き分けた。前半10分、日本代表FW佐藤寿人(26)のゴールで先制。後半に失点して白星は逃したが、勝ち点を78に伸ばした。中2日で迎える次節23日の愛媛戦(広島ビ)で勝てば、他会場の結果次第でJ1復帰が決定する。

【J2試合速報
J2順位表


 ついにここまでやってきた。昨年12月8日、京都との入れ替え戦(広島ビ)に敗れJ2降格。悔し涙から奮い立ち、立ち上がり、進んできた広島の目の前に、待望の瞬間が見えて来た。「昇格はもうほぼ手中に収めた。われわれを追い越すチームはないだろう」。昨季に続き指揮を執るペトロヴィッチ監督が胸を張った。

 昇格をグッと近づける1発を決めたのは、やはり佐藤寿だった。前半10分、MF李漢宰の右クロスをゴール前で受け、胸トラップしてから利き足とは逆の右足でシュート。ボールがゴール左隅に吸い込まれると、広島から駆けつけたサポーターが歓喜に沸いた。相手GKと交錯しながら決めた魂の1発。「気持ちで決めることができました」。今季20得点目は04年のJ2仙台時代にマークした自身シーズン最多得点に並ぶとともに、94年のハシェックを抜いてクラブの個人シーズン最多得点更新となった。

 23日の愛媛戦に勝てば、他会場の結果次第で念願のJ1復帰が決まる。会場はホームの広島ビッグアーチだ。「降格したビッグアーチで昇格を決めたい。この1年、自分たちで落としたチームを自分たちで上げようという思いでやってきた。長かった?去年の苦しい1年の方が長かったですよ」。降格当日に泣きながらチーム残留を宣言した佐藤寿が笑った。

 ≪勝利が絶対条件≫J2首位の広島は次節(23日)にもJ1再昇格が決定する可能性が出てきた。広島が愛媛戦に○で勝ち点を81とすることが最低条件。その上で2位山形が鳥栖戦に●ならば自動昇格の2位以内が決まる。さらに山形○の場合は湘南―仙台戦が引き分け、山形△の場合は湘南が○△のケースでも広島の2位以内、再昇格が決まる。

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2008年9月21日のニュース