【スプリンターズS】オネエNo.1西田 笑いもミーティアも“間”が大事

[ 2017年9月28日 05:30 ]

<スプリンターズS>併せで追い切るラインミーティア(右)
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 【G1ドキュメント=27日】セントウルS2着でラインミーティアをサマースプリント王者に導いた西田。先日、自身も一つの称号を手にした。それは「新宿二丁目のオネエ30人に聞きました。この中(関東の騎手)でオネエっぽいのは誰?」部門のNo.1。24日、中山で行われたジョッキーフェスティバルで前述のクイズに自らの名前を挙げ、正解。こん身のドヤ顔でファンを沸かせた。だが職人気質の男は簡単には満足しない。秋田がオネエNo.1のお祝いを伝えると返ってきたのはまさかのダメ出し。「ボケようと思ってたけど出来は50%。“間”が駄目だった」。手抜きなし。さすがのこだわり方だ。

 笑いも競馬も“間”が大事ということで、改めてセントウルSについて聞くと「仕掛けが早くて進路がなくなるところがあった。もうワンテンポ遅らせていたら」と西田。ただ1200メートルで序盤からいい位置に付け、しまいも持ち味の末脚を使えることが分かった。2着でも収穫はあった。

 「最初はムキになっていた返し馬もアイビスSDくらいからリラックスして走れるようになり、成長を感じる。ミスなくエスコートして切れ味を余すことなく発揮できれば」。西田の思いに応えるようにミーティアも絶好調。追い切りは併せ馬で4F52秒3〜1F12秒8を計時。馬なりで併走馬を3馬身突き放し、夏の疲れは一切見せない。騎乗した名塚助手も「いい追い切りができた」と笑顔で好感触を伝えた。

 ミーティアは7歳にしてG1初挑戦。西田も09年オークス以来のG1騎乗。人馬の“間”にはいいリズムが目に見えて流れている。今夏、短距離界を沸かせたコンビが敗戦を糧に大仕事に臨む。

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2017年9月28日のニュース