【スプリンターズS】コウセイ 春秋短距離王へ躍動12秒5!

[ 2017年9月28日 05:30 ]

<スプリンターズS>単走で追い切るセイウンコウセイ
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 セイウンコウセイはWコースの向正面から馬場入りし、単走で発進した。エンジンが掛かるとすぐトップスピードへ。さらに直線でゴーサインが出ると、重心が沈んでグ〜ンと伸びる。4F65秒6〜1F12秒5(いっぱい)。さすがは短距離馬といった前向きさと躍動感。

 上原師は「最初の加速が速かった。最後も気合をつけられると、一生懸命に体を使って走っていた」と笑顔。続けて「先週びっしりやったのでどうやるか考えたが、先週後もダメージはなかったので。高松宮記念の当該週もしっかりとやって結果が出たので同じようにした」と理路整然と説明した。先週21日がWコースで5F67秒7〜1F12秒1(いっぱい)。2週連続、攻めに徹したG1仕上げ。一点の曇りもない。

 3歳秋から急成長し、今春高松宮記念を制したスプリント界の新星。前走・函館スプリントSは4着に敗れたが、やむを得ない敗因もあった。断然1番人気。3F32秒2でぶっ飛ばす2番人気シュウジをノーマークにもできず、2番手追走のコウセイも同32秒4のハイラップを刻まされた。指揮官は「函館の例年の洋芝なら、コウセイに合うと思って連れて行ったが、異例の“高速馬場”で…。それでも3F32秒台で行って、最後もタレていない。能力を再確認した」と冷静に振り返った。レコードVのジューヌエコールには屈したが、1分7秒3は自己ベスト。まだ進化している。

 その後はギリギリまで涼しい北海道で放牧され、スプリンターズS直行は青写真通り。同師は「春に比べて体質がしっかりして、休み明けでもいい状態で出せる。中山の芝は初めてだけど、右回りは何度も走っている。パワーがあるし、普段は坂路にも入れているので急坂も心配していない」と全幅の信頼を寄せる。

 スッといい位置が取れ、ラストで再点火できる。充実の4歳秋。天性のレースセンスはメンバー屈指だ。「今年、春秋スプリントG1制覇を目指せるのはうちの馬だけ。コウセイの競馬をして、結果を出してくれれば」。指揮官は高松宮記念の再現を祈っている。

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2017年9月28日のニュース