【凱旋門賞】ダイヤも粉砕!フォワ賞完勝チンギス完全本格化

[ 2017年9月28日 05:30 ]

フォワ賞を制したチンギスシークレット
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 日本代表として存在感を見せつけるはずだったサトノダイヤモンドが、まさかの4着完敗を喫したフォワ賞。このレースを鮮やかに差し切り、一躍、凱旋門賞の有力候補へと躍り出たのがドイツ調教の4歳馬チンギスシークレットだ。

 2、3歳時は重賞勝ちがイタリアのセントレジャー(G3)のみと目立つ戦績ではなかったが、4歳を迎えて一気に素質が開花。始動戦のゲルリンク賞、3戦目のハンザ大賞(いずれもG2)で重賞タイトルを積み上げると、続く4戦目のベルリン大賞でG1初制覇を飾った。好位から直線で外に持ち出されると強烈な末脚を繰り出し、先に抜け出していた断然1番人気のホークビルを並ぶ間もなく差し切る横綱相撲。完全本格化を印象付けた。

 ドイツ調教馬にとって、凱旋門賞に向かう主流ステップは9月上旬に行われている自国G1のバーデン大賞。しかし、チンギスシークレットを管理するM・クルーク師は、本番のシャンティイ競馬場を一度経験させるため、フォワ賞からの凱旋門賞参戦を選択した。そこでサトノダイヤモンドが苦しんだ道悪を問題にせず、2着のクロスオブスターズに1馬身1/2と決定的な差で完勝。本番に向けて理想的な試走となった。

 ドイツ調教馬は75年スターアピール、11年デインドリームが凱旋門賞を制しており、今年勝てば6年ぶり3頭目。めっぽう得意とする道悪になれば、そのチャンスは十分だろう。ちなみに、日本馬がフォワ賞Vをステップに凱旋門賞へ駒を進めたケースは過去3回(99年エルコンドルパサー、12&13年オルフェーヴル)あり、全て2着。今年出走する外国調教馬の中で“連対確率”が最も高いのは、この馬かもしれない。

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2017年9月28日のニュース