【宝塚記念】ラキシス 馬なりでラスト11秒8!牡馬斬り再び

[ 2015年6月25日 05:30 ]

CWコースでサンビスタ(右)と併せたラキシスはラスト1F11秒8を計時

 角居厩舎3人娘の一頭、ラキシスはCWコースでサンビスタ(6歳オープン)との併せ馬。3馬身追走からスタートすると4コーナーすぎから内に進路を取って直線で馬体を並べた。手綱は抑えられたままだが、グッと自らハミを取ってヤル気満々。びっしりと併せられたままラスト1F11秒8をはじき出し、ゴールではきっちり首差先着してみせた。

 そんな迫力ある動きにも角居師は「1週前にルメールが乗ってスイッチが入っている。けさはオーバーワークにならないようにした」と“抑え気味”だったことを強調。さらにプラス10キロの前走・大阪杯でダービー馬キズナや天皇賞馬スピルバーグを撃破したことにも「もともとが素質の高い馬。5歳になってカイバ食いが安定して、調教するごとに強くなってきた」と本格化の手応えをつかんだ様子だ。

 鞍上のルメールも大きな期待を持って挑む。その最大の根拠は週末にかけての雨予報。「ラキシスは重い馬場がとても大好き。(不良馬場の)大阪杯がとても素晴らしかった。これはストロングポイントね。1週前にまたがって、コンディションもとてもいい。うれしかったよ」。すっかり板に付いた日本語で話すと、満面の笑みを浮かべた。

 昨秋エリザベス女王杯でG1初制覇。次に狙うは牡馬相手のタイトルだ。ライバルを聞かれた名手は、迷うことなく、こう答えた。「一番のライバルはゴールドシップ。確かに凄い馬だけど、2200メートルならラキシスにもチャンスはあると思う。最後までスピードをキープできるし、瞬発力もある」。過去5勝中3勝を2200メートルで挙げ、さらに阪神は4戦3勝と最適の舞台。自由自在の立ち回りが武器なのに対し、ゴールドは希代の“気分屋”。アッといわせるシーンがあっても何の不思議もない。

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2015年6月25日のニュース