【宝塚記念】ディアデラマドレ切れた！デニムを１馬身置き去り

ＣＷコースでデニムアンドルビー（左）と併せ馬で追い切るディアデラマドレ

　ディアデラマドレはライバルのデニムアンドルビーとＣＷコースで豪華な併せ馬。２馬身先行し直線は外ラチ沿いへ。ゴール手前で完全に馬体は合ったが、そこから闘志を燃やして首差先着。さらにゴール板を過ぎて鞍上が仕掛けると、一気に加速して僚馬を１馬身置き去りにした。実戦さながらの末脚を確認した角居師は満足げに口を開いた。

　「この２頭で併せれば切れるタイプの方なので、手応え的にも見栄えするね」

　牡馬相手でも自慢の末脚は見劣らない。２走前のマイラーズＣ（７着）は上がり３Ｆ３１秒９の驚異的なタイムをマーク。指揮官も「いい武器を持っている。ただ、展開に左右される脚質。ハマらないと」と歯がゆさを口にする。

　流れに乗れなかった近２走のマイル戦から距離延長は歓迎だが、芝２２００メートルは過去２戦して９、３着と勝ち切れていない。角居師は「以前、長いところを使った時にジョッキーは“我慢できている”と言ってくれた。しまいの脚を使える流れになれば、距離はこなせると思う」と期待を寄せた。仁川は３戦全勝。自慢の末脚で、牡馬をまとめて差し切るシーンも十分ありそうだ。