名牝ドーベル育成・大久保洋師「何年やっても馬は難しい」

[ 2015年2月27日 05:30 ]

大久保洋

 G1・5勝の名牝メジロドーベルを育てた大久保洋師は、878勝(うち重賞42勝)を積み上げた。坂路の効果的活用で知られ、今も所属する吉田豊や、現調教師の戸田、尾関、高橋文ら数多くの人材を育てた。3月から外国人騎手がJRAでデビュー。「馬主も外国人が参入している。それだけ、日本の競馬が進歩した。開かれたということかな」と師はしみじみと語る。

 「メジロ」の冠名の馬で重賞23勝と縁が深かった。「親父(元調教師の末吉氏)の代から世話になってきたし、初の重賞もメジロファントム(79年東京新聞杯)。メジロ牧場の解散(11年)はショックだった」と振り返った。

 ラストデーの28日は2頭。11R・総武Sは3連勝中のベルゲンクライが挑む。「これだけダートで走るなら、早く転向させれば良かった。何年やっても馬は難しいよ」。包み隠さず本音で向き合った名伯楽は有終Vを祈っていた。

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2015年2月27日のニュース