【日経新春杯】アンカツも絶賛!喉鳴り克服アドマイヤフライト好気配

[ 2014年1月15日 05:30 ]

喉手術後に良化したアドマイヤフライト

 西のメーン「第61回日経新春杯」組では喉鳴りを克服して重賞初制覇を狙うアドマイヤフライトが好気配。デビュー当初に騎乗していた安藤勝己元騎手が乗り味を絶賛していた逸材にタイトル奪取の好機が訪れた。

【日経新春杯】

 アドマイヤフライトは、前走のオリオンSを快勝してオープンクラスに返り咲いた。5カ月半ぶりで、トップハンデ58キロの酷量を背負いながら2馬身差のV。全休日となった火曜朝、担当の川島助手が笑顔で振り返った。

 「喉の手術明けだったし、正直やってみないと分からなかった。アタマかケツかなと言っていたんだ(笑い)。楽勝だったね。素質が開花してくれた」

 昨年は年明けから3連勝を飾り、一気にオープン入り。重賞初挑戦した日経賞でも6着に健闘した。だが降級した6月の2戦は14、9着に惨敗。同助手は「調教の動きは悪くなかったが、息遣いが良くなかった」と当時の状況を語った。

 陣営はその後、思い切って喉の手術に踏み切ったが効果はてきめんだった。「今は喉も鳴っていない」(同助手)と報告する。

 過去にはダイワメジャーがフライトと同じ喉鳴りの症状を手術で克服。低迷した3歳秋の結果を踏まえ、手術を施し4歳春にカムバック。その後、G1・4勝を挙げる活躍を見せた。

 ビハインドを乗り越えたフライトにも、今後の期待が膨らむ。デビューから4戦連続でコンビを組んだ安藤勝己元騎手もほれ込んでいた逸材。川島助手が名手の証言を代弁する。

 「アンカツさんは未勝利を勝った時に“この馬でダービーに行こう”と。普段そんなこと言わない人が言ってくれた」

 デビュー当初は520キロ前後の巨漢ボディーを持て余し、クラシック路線には乗れなかった。だが徐々に馬体に身が入り力を発揮できるようになった。前走は過去最高の540キロで出走。同助手は「筋肉もついてきたし半分は成長分。まだ少しできていない感じだったので叩いた上積みはある。気が乗って体調はいい」と状態面に太鼓判を押す。

 陣営は今春の天皇賞(5月4日、京都)を見据える。川島助手は「このメンバーでもやれると思うし、上に行くためにもいい競馬をしてほしい」と力を込めた。ここは大舞台への“滑走路”となる。

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2014年1月15日のニュース