【南部杯】ダイショウジェット古豪健在示す!

[ 2011年10月5日 06:00 ]

 【G1ドキュメント・栗東=4日】いつもの年ならこの週は京都大賞典、毎日王冠のG22重賞。今年は月曜に南部杯が組まれた。先週のスプリンターズSもそうだがG1ウイークは取材陣の数が増え、独特の雰囲気が漂う。柏原はいつも以上にピリッとした気持ちで栗東調教スタンド2階へ。ダイショウジェットの大根田師に感触を尋ねた。

 「ずっと変わらんよ。この馬は調子の波があまりなくて、いつも同じ状態を保っている感じ。それで競馬に行ったら、どんなときも持っている力の95%くらいを出せるんやわ」

 たびたび波乱を演出。今春も8番人気でポラリスSを制すなど、穴党の味方と言える1頭だろう。浦和に遠征した前走・オーバルスプリントは豪快に差し切った。着順にはムラがあっても、この馬自身は安定して力を出せるタイプ。あとは前走同様、条件や展開がかみ合うかどうか。その意味では「小回りよりも東京みたいな広いコースの方がいいし、湿ったダートで好走しているように深い砂より軽い砂質の方がいいと思う」と言うように、東京でやれるのが好材料だ。

 脂の乗った5歳馬や6歳馬、勢いある3歳馬など相手は手ごわい。だからこそ、このG1でどれだけやれるか。トレーナーの言葉の端々に期待がにじみ出る。「他馬の気迫に押されたり、もまれたりして力を出し切れないことがあるけど、この馬はそういう心配がない。キャリアは積んでいるからね」。培ってきた地力と豊富な経験。8歳馬には8歳馬なりの強みがある。

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2011年10月5日のニュース