坂本、第2の人生はメダリスト育成に“全速力”

[ 2011年6月24日 06:00 ]

引退会見で、選手生活の思い出を話す坂本

 坂本勉(48=青森・57期)の引退記者会見が23日、東京・千代田区のJKAで行われた。オールスター2V、グランプリ90制覇など、天性のダッシュ力と華麗な逃げで一時代を築いた坂本は「私、坂本勉は現役を引退します。25年間、ありがとうございました」とあいさつ。引退を考え始めたのは約1年前からで「次男(周輝・100期)のデビューと入れ替わる時期がいいかなと思っていました」。持病の腰痛と年齢による脚力の低下で、来期(7~12月)はA級に陥落することも引退の一因になったと明かした。

 全2084戦のレースを振り返り「思い出のレースは数え切れないほどあるが、地元青森の特別競輪(88年=第4回全日本選抜)で決勝戦に乗ったこととグランプリ90の優勝がうれしかった。あとは岸和田オールスター決勝(88年)で滝沢さん(2着)に競輪の厳しさ(先行選手の走り、レース内容)を教えてもらい、その後の励みになったこと」と語った。

 引退後は7月1日付でナショナルチームのコーチに就任。84年のロサンゼルス五輪スプリントで銅メダルを獲得した“ロスの超特急”は「五輪で金メダルを獲れる選手を育てたい」とメダリスト育成を目標に第2の人生を歩む。

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