【宝塚記念】福永グローリー、馬場「関係ない」

[ 2011年6月24日 06:00 ]

トゥザグローリーで宝塚記念制覇を狙う福永騎手

 「第52回宝塚記念」の枠順が確定した。ターフライター・平松さとし氏の「キーマンの懐へ」では7枠14番に入ったトゥザグローリーの手綱を取る福永祐一騎手(34)の胸の内に迫った。

 ――トゥザグローリーには前々走(日経賞1着)で騎乗。最内1番枠だった。

 福永 頭数も少なかったし前に壁をつくれるのはいいと思いました。

 ――掛かる心配があったということ?

 調教でもまたがったけど全くハミを外すようなところがなかったので、ある程度ガツンと来ることは想定していました。

 ――スローペースで、思った通り行きたがった。

 かと言って、最後に鈍るわけではないことは調教でも分かっていました。だから、掛かっているように見えても全く心配はしていませんでした。

 ――内で我慢。前が開く確信があった。

 頭数も少なかったし、阪神の外回りなので開くと思っていました。それに手応えもあったので、開かなければ最内に突っ込んでもいいと考えていました。

 ――それにしてもきれいに前が開いた。

 前にいたミヤビランベリが3コーナーから外に逃げ気味になっていました。だから、その内が開くだろうと思ってコントロールしました。

 ――強敵相手に完勝。

 早めに抜け出すと遊ぶ面があると聞いていたので追い出しを我慢したけど、誰も追いついてきませんでした。結果的には楽勝でしたね。

 ――ちょうど1年前(500万1着)にも騎乗していましたが、当時は辛勝。

 あの時は全く馬が進んで行かない感じでした。1年たって別馬というくらい成長していました。

 ――前走(四位騎乗、天皇賞13着)は掛かっていたので距離短縮も好材料?

 さすがに3200メートルは長かったみたいですね。2400メートル前後がベストだと思うので、距離的には今回は合うと思います。

 ――阪神3戦3勝。うち2回で手綱を取っている。

 重賞を含めて全勝ですからね。偶然ではなくこれも合うのだと思います。

 ――道悪は?

 道悪でどうこう言うのはもとからその程度の能力ということ。能力の高い馬には馬場状態なんて関係ないと信じています。

 ――池江師は「夏バテ気味」と言われていますが、調教の時計は良かった。

 調教は動く馬ですからね。ただ、全く掛かる面がなかったのが、夏バテのせいか、成長したのか分かりません。成長したのだとしたら好材料なんですけど…。

 ――ルーラーシップの前走(金鯱賞1着)も騎乗したけどこの馬に乗ります。

 天皇賞では僕が騎乗停止ということで多くの方に迷惑をかけてしまいました。それなのに今回も先に声をかけていただいた。当然の選択です。ルーラーも素晴らしい馬だけど、今回は迷惑をかけた分、この馬で恩返しできるように精いっぱいの騎乗をします。

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2011年6月24日のニュース