藤井叡王 タイトル戦15連勝「充実した将棋を指せた」 大山15世名人の歴代最多記録まであと2

[ 2024年4月8日 05:00 ]

伊藤匠七段(左)との叡王戦第1局を地元名古屋で制した藤井聡太叡王
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 藤井聡太叡王(21)=王将を含む8冠=に伊藤匠七段(21)が挑む第9期叡王戦5番勝負第1局は7日、名古屋市の料亭「か茂免」で指され、先手藤井が107手で勝利した。愛知県瀬戸市出身の藤井が24年度初対局を地元で飾り、か茂免対局も21、23年度叡王戦に続いて3連勝。当地では毎回昼食にか茂免名物、きしめんのスッポンスープ仕立て「ぽんきし」を注文しており、「他では食べられない。いつも楽しみにしています」とそのパワーを勝利へ結びつけた。

 「終盤は難しいところが多くて、その点では充実した将棋が指せた」

 同じ勝利でも、熱戦を制してこそ達成感は伴う。勝利を確信できたのは長く2筋で休眠状態だった飛車に活が入った95手目以降。6筋へ転回させ、伊藤に取らせる間に寄せへの道筋を付けた。昨年8月31日、王座戦第1局で敗れたのを最後にタイトル戦連勝を15へ伸ばし、大山康晴15世名人の歴代最多17に接近した。

 石川県加賀市での第2局(20日)の前には、豊島将之九段(33)を挑戦者に迎える名人戦が10日開幕する。「ここから対局が続く。体調に気をつけて頑張っていきたい」。史上初の全8冠を独占した昨年度に続く、新たな一年を好発進した。

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