笠井信輔アナ 日航・海保機衝突事故の知られざる犠牲に思い「人の命もペットの命も失われないよう」

[ 2024年1月4日 09:29 ]

笠井信輔アナウンサー
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 元フジテレビでフリーの笠井信輔アナウンサー(60)が4日、自身のインスタグラムを更新。乗客乗員379人を乗せた日航機が、被災地へ救援物資を搬送する海上保安庁の航空機と羽田空港の滑走路で衝突し、炎上した事故に言及した。

 「旅客機側で失われた大切な命のこと」と書き出し、「羽田空港、航空機接触事故は海上保安庁機の5人の隊員の命が失われました 一方、旅客機はわずかな怪我人を出しただけで済みました」と報道内容に触れた。

 「私はTVを見ながら『旅客機は全焼だったが犠牲者がなくて、全員脱出できてよかった』と話すと、妻が『全焼だったの? ペットは大丈夫だったのかしら? 貨物室のペットは?』」と妻から思わぬ指摘があったことを明かし、「そうか、その視点が欠けていました」とつづった。

 そのうえで「わたしは、 あの旅客機に乗っていました。あの事故で貨物室に乗っていた愛猫を失いました。あの炎の中で何度も叫びました。暗い貨物室で怖かったよね、 苦しかったよね。ひとりで逝かせてごめんね。まだ実感が湧かず、 涙が止まりません。こんな形で笠井さんにコメントしてすみません。私のような思いをもう誰もしませんようにと祈るばかりです」という自身のSNSに寄せられたコメントを紹介した。

 「既に、お読みになった方もいるかと思いますが 読みながら涙が出てきてしまいました」と笠井アナ。「我が家にも、アーニャとベスという愛すべき娘たちがいます そうした家族を事故で失ってしまうんです 荷物1つ持って降りる事は許されないのが脱出です。命が大事ですから ただ、今回貨物室に一体いくつの命が積まれていたのでしょうか?連れ出せないのは決まりです でも、その悲しみの深さは測りしれません 多くの人が想定していないお別れだと思います」と記した。

 「『犠牲者が出なくてよかったね』と言う私の感想は表層的でした どちらの航空機でも、犠牲者は出ていたと言う、その現実を私たちは受け止めなければいけないのです」と反省。「すると妻が『なぜ貨物室なの、エールフランスはペットを客室に載せることができるのよ。日本もそうする方がいい』知りませんでした」と妻からの指摘で知った気付きを明かし、「調べてみると…さまざま条件はあるようですが、可能のようです」「確かに、動物アレルギーの人 嫌いな人もます」「だとしたら、始発便の最後列・数例のみ1人分の追加料金徴収など条件を定めて、日本でも試験的に始めてみては、どうでしょうか?」と可能性を提案した。

 「今、原因究明が進んでいます 誰が悪い、と言う視点より こうした悲劇が起きない体制づくり、それが大切なのだと思います」と笠井アナ。「海保機の5人の隊員の皆さん そして、旅客機で犠牲となった猫さん もしかすると他にもいるかもしれない動物たち みなさんのご冥福をお祈りします」と悼んだ。

 「辛い中、その思いを投稿してくださった方 勇気ある投稿に感謝いたします」と感謝。「しばらく悲しみは癒えないと思いますが、それは当然です それだけ深く愛していた証拠なので悲しみが続くことは仕方がないことです でも くじけないでくださいね」と呼びかけ。

 「皆に知ってもらうことが大切だと思い 人の命もペットの命も失われないよう ここに改めて投稿を掲載させていただきます」と締めくくった。

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