来年2月で宝塚退団　雪組の和希そら、本拠地に別れ「こみ上げるものがあります」

本拠地・宝塚大劇場に別れを告げた宝塚歌劇団の雪組スター和希そら
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　来年2月11日の東京公演千秋楽で宝塚歌劇団を退団する雪組男役スター・和希そら（かずき・そら）が13日、兵庫・宝塚大劇場で行われた「ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル/FROZEN　HOLIDAY」の千秋楽に出演し、本拠地に別れを告げた。

　終演後のセレモニーで、紋付きに緑のはかま姿で大階段を下りた和希は、真っ赤なバラの花束を手に「本日、こうしてたくさんの皆さまに見守っていただきながら宝塚大劇場の大階段を下りきることができましたことは、心より幸せに思っております」などとあいさつ。「どのような状況であっても私を支え、信じ、応援し続けてくださいましたファンの皆さま、皆さまの存在が常に私を奮い立たせ、前に進む勇気を与えて下さいました。もうこの劇場に立つことはないのかと思うとこみ上げるものがありますが、男役・和希そら、最後の日まで男役の美学を磨き続け前に進んでまいりたいと思います」と力強く結んだ。

　和希は2010年初舞台。宙組に配属され14年「ベルサイユのばら」のオスカルで新人公演初主演し、21年に雪組に組替えした。低く響く男役の声に豊かな歌唱力、キレのあるダンスに細かな演技力で確固たる人気を誇った。また娘役の沙羅アンナ（さら・あんな）、琴羽りり（ことはね・りり）も同公演の東京公演千秋楽で退団。この日で宝塚大劇場に別れを告げた。