田崎史郎氏「解散しようとしたら岸田降ろしが始まる」年内の衆院解散・総選挙を見送りの報道に

[ 2023年11月9日 15:30 ]

東京・赤坂のTBS社屋
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 政治ジャーナリストの田崎史郎氏が9日、TBS「ひるおび!」(月~金曜前10・25)に出演。岸田文雄首相が年内の衆院解散・総選挙を見送る意向を固めたことを報道各社が伝えたことについて言及した。

 選挙に勝てるタイミングでの解散を探っていたが、内閣支持率が最低水準に落ち込んだことから、新たな経済対策に専念せざるを得ないと判断。経済対策の財源を裏付ける2023年度補正予算案を10日に閣議決定する予定で、臨時国会での成立と実行を優先させることとした。

 首相は9日、年内の解散見送りについて官邸で記者団に問われ「まずは経済対策、先送りできない課題一つ一つに一意専心取り組む。それ以外のことは考えていない」と述べた。2日に閣議決定した経済対策は、物価高の支援策として所得税・住民税の1人計4万円の定額減税や、低所得世帯向け給付を盛り込んだ。ただ、マスコミ各社の世論調査では経済対策を「評価しない」が50%に上っていた。

 田崎氏は「今、この記事が出てきているのは、むしろ野党向けのサイン。今、国会の予算審議で補正予算が20日に提出されて、その審議日程を詰めているところなんですけれども、解散するというと、野党側との日程調整が非常に難しくなる。だから、とりあえず“総理は考えてませんよ”というサインを送ったということ。もう1つは党内向けに、岸田さんに対する批判がありますから、今、自分はやるつもりいないよというサインを送ってんだろうと思います」と分析。

 そのうえで「僕は来年秋までこの政権が続くのが基本だと思っているんですけれども、もし岸田さんが解散しようとしたら2年前の8月の菅さんと同じ形になってくると思う。菅さんは解散しようとして、そうしたらすぐ菅降ろしが始まった。党内の力関係から見て、岸田さんが好きな時期に解散できる環境ではないんだろうと僕は思っています。だから(解散)できるのかなと。もし解散しようとしたら、岸田降ろしが始まる」と自身の見解を述べた。

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