稲垣潤一が苦悩した「音楽を楽しめなかった。凄くもがいてた」時代 救ったのはあのミリオンセラー曲

[ 2023年11月9日 11:27 ]

稲垣潤一
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 歌手の稲垣潤一(70)が8日放送のNHK総合「ニュースLIVE!ゆう5時」のインタビューコーナー「The Crossroad」に登場。ヒット曲「クリスマスキャロルの頃には」(92年)にまつわる歌手人生の分岐点を語った。

 82年にデビュー後、「夏のクラクション」「ドラマティック・レイン」「1ダースの言い訳」などがCMに起用され次々ヒット。だが、92年当時は「音楽を楽しめない感じになってたんです」と告白した。

 「ライブツアーとレコーディングの繰り返し。ライブでも歌わされてるというか…。そんなことないんですけど、そういう気になっちゃう。自分の中で凄くもがいてた」という。当時の自身の状態を「燃え尽き症候群…とも違うけど、金属疲労というか」と表現した。

 仙台の実家に戻り休養中に、作曲家・三井誠氏からデモテープが届く。「クリスマスキャロルの頃には」の原型だ。「サビを聴いた時に、これは凄く良い曲になるねって話してた。ただ良すぎるというか…A・Bメロが見劣りするんです」と初見の印象を回想。だが、このテープで音楽への意欲に再び火が付いた。

 「要望を伝えて何度も直してくださった。何カ月もかかった」と修正を重ね曲が完成。作詞は秋元康氏が担当した。「ラブソングにはしたいと思ってたけど、クリスマスソングになるとは思ってもいなかった」という。「(歌詞中に)“クリスマスキャロル”が8回出てくる。“ちょっとくどいでしょ”って秋元さんに言ったら、“稲垣さんの声が乗れば、くどくない”と。歌ってみたら、秋元さんの言うことが正しいかもしれない、ということになった」と振り返った。ちなみに、レコーディングは夏場だったという。

 同曲は170万枚を超える大ヒット。ライブで客席にマイクを向けると、ファンが大合唱してくれる。「皆さんいい笑顔で。ああ、ほんとに歌ってきてよかったなと思うようになった」と悩みから抜け出した。「方向性を見失ってた時期にこの曲に出会えてよかったし、背中を押してくれた」と感謝していた。

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