藤島ジュリー社長 経営責任は「あった」 積極的に追求せず「私が辞職する選択肢も考えました」

[ 2023年5月14日 21:00 ]

株式会社ジャニーズ事務所代表取締役社長 藤島ジュリーK.氏
Photo By 提供写真

 ジャニーズ事務所の故ジャニー喜多川前社長から性加害があったとする元ジャニーズJr.の男性の告発などを巡り、同事務所の藤島ジュリー景子社長が14日、謝罪する動画と文書を発表した。

 元ジャニーズJr.の歌手カウアン・オカモトさん(26)が性的被害を受けていたことを先月12日、日本外国特派員協会で公表したが、今回の問題で事務所が本格対応するのは初めてとなった。

 藤島ジュリー社長は公式サイトに動画を公開。深々と頭をさげた後「株式会社ジャニーズ事務所代表取締役社長、藤島ジュリーでございます。この度は、創業者ジャニー喜多川の性加害問題について世の中を大きくお騒がせしておりますこと心よりお詫び申し上げます。何よりもまず被害を訴えられている方々に対して深く、深くお詫び申し上げます。そして関係者の方々、ファンの皆様に大きな失望とご不安を与えてしまいましたこと、重ねてお詫び申し上げます。大変遅くなりましたが、各方面よりいただいていたご質問に対して、このあと書面にて回答させていただきます」と沈痛の面持ちで話した。動画は1分9秒ではあったが、冒頭から4度、頭を下げた。

 一連の騒動について謝罪し、経緯を説明する中、自身の経営責任をどう考えているか、また責任がある場合どう責任を取るのかについて藤島ジュリー社長は「責任はあったと考えております。当時の私は、取締役とはいいながらも名ばかりとなっており、その職責を果たせていませんでした。また本件については自らも積極的に知ろうとしたり、追求しなかったことについて責任があると考えております。責任の取り方ですが、私が辞職する選択肢も考えました」と責任はあったとし、自身の考えを述べた。

 「ただ今すべきはこの問題から逃げることなく、被害を訴えてこられた方々に向き合うこと、さらにこれから先、二度と同様の問題が起こらないよう、既に着手し始めている経営改革、社内意識の抜本的改善をやり抜くことだと考えております。あらゆる厳しいご意見も真摯に受け止め、所属しているタレントたちの今、そして未来への想いを尊重しながら対話を重ねていく、それが自分にできる責任の取り方だと考えております。あらためまして心よりお詫び申し上げます」と重ねての謝罪の言葉とともに、所属する全タレントと対話を重ねていくことが自身の責任の取り方だと語った。

続きを表示

この記事のフォト

2023年5月14日のニュース