神田愛花 涙浮かべ…後悔 NHK時代恩師の名実況アナへ 退社時「裏切ってしまった」と報告できず

[ 2023年1月22日 18:26 ]

フリーアナウンサーの神田愛花
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 フリーアナウンサーの神田愛花(42)が21日放送のTBS「人生最高レストラン」(土曜後11・30)にゲスト出演。NHK時代の恩師の言葉に涙する一幕があった。

 忘れられない恩師として、高校野球実況でもおなじみの元NHK・小野塚康之アナウンサーを挙げた。「私生活から全てのことを指導してくださって。誰よりも早く出勤するように言われるんですけど、出勤してまず何をするかというと局の電話から小野塚さんの携帯に連絡して、朝のニュースを電話口で読むんです。その読みを1時間、朝練に付き合ってくださって。ご家族もいるのに朝8時くらいからやってくださいまして」と回想した。

 VTR出演した小野塚アナは「見込みがあるないというか、もうこれなんとかしなきゃいけないと、2人の戦いみたいになってゼイゼイ言いながらやってました。自分で提案して番組のリポートを作るという時も、自分ができなくても(小野塚アナが)なんとかしてくれるという信頼感があるから、こっちは自分の提案も、神田さんの分も出さなくてはいけないと。イライラするんだけど、神田さんは冷静で私の隣に提案ができるまで立って待ってるんですよ。大丈夫ですよ、小野塚さんならできますよとか言うから、お前の提案だろ!」と当時を懐かしんで苦笑。

 「一緒にいる間に、僕を吸収してくれと。いろんなことを考える時、拠り所が欲しくなるじゃないですか。一人になった時。小野塚だったらどう考えるのかという考え方を身につけてほしかった。そうするとスムーズにアドバイスできるし、一人になった時に寂しくならないで済みますから」と神田に伝えたかったことを明かした。

 小野塚アナの言葉を、背筋を伸ばして聞いていた神田は「まさかインタビュー答えてくださるとは」と驚き、「NHK辞める時、誰にも相談しなかったんです。小野塚さんだけは、ずっと手助けしてくださっていて、本当はご報告しなきゃいけなかったんですけど…あんなに必死に教えてくださったのに辞めちゃうのは裏切りにつながるかなと思ってできなかった」と涙を浮かべながら後悔している心中を打ち明けた。

 「小野塚さんのことは、ずっと頭にありました。今になってようやく小野塚さんがおっしゃっていたことが身に染みる。“ありがとうございますだけじゃダメだ。何がありがとうございますなのかをちゃんと言わないと伝わらない”と。今、すごくわかる。人の気持ちをちゃんと考えることをクセづけるということだと思うんですけど…」としみじみと痛感しているようで、「元NHKアナということしかしがみつけるものがないので、一生その肩書にしがみついて生きて行こうと思います」と語った。

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2023年1月22日のニュース