AKB48・本田仁美 ドラマ初主演 「いつか川栄李奈さんみたいに」

[ 2022年9月23日 07:30 ]

ドラマ「北欧こじらせ日記」に主演する本田仁美(C)テレビ東京
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 【牧 元一の孤人焦点】AKB48の本田仁美(20)が10月4日にスタートするテレビ東京「北欧こじらせ日記」(火曜深夜0・30)でドラマ初主演する。

 ドラマの撮影で、最近なじんでいた金髪やピンク髪から黒髪に戻した本田は「毎朝起きて鏡を見るたびに自分じゃないみたいで驚きがありました。自分ではなかなか見慣れなかったんですけど、周囲のみなさんに『似合ってる』『かわいい』と言ってもらえて安心しました。そう言えば私は黒髪で生まれて来たんだな…と思いました。黒髪の方が落ち着いて、演技も冷静にできたかもしれません」とほほえむ。

 2014年に12歳でAKBに加入。18年から21年まで日本を離れ、韓国を拠点にグローバルガールズグループ「IZ*ONE」のメンバーとして活躍した。

 「韓国での活動を通して、日本と韓国はもちろん、世界で私のことを応援してくださる方が増えました。今は日本が活動拠点ですけど、世界に発信していきたいので、SNSは常に更新するようにしていて、韓国語も使っています。このドラマのことが発表された時、世界中のみなさんが喜んでくれたので、私もうれしかったです」

 ドラマは今年7月の「オクトー~感情捜査官 心野朱梨~」第3話に続いて2作目。浅いキャリアの中での今作の主演に、撮影を前に演技指導を受けた。

 「演技レッスンの先生に『撮影の日が来ないでほしい』と言ってたくらい不安でした。でも、始まってみると、あっという間で、最後まで楽しみながら撮影を終えることができました。台本は、覚えるというより、自分ならどう感じるか?どう表現するか?と考える感じで、お風呂に入りながら考えていたら凄くワクワクしました。セリフを覚えるのは全く苦じゃなかったです。自分じゃない人を演じるのはとても楽しいことだと思いました」

 この作品は北欧が大好きな会社員・縞子が主人公。不器用な縞子は大学時代からの彼氏とのあいまいな関係に悩みつつ、北欧への思いを募らせ、少しずつ人生を動かしていく。

 「私も縞子のように好きなものに対する熱量が高いです。私は食べることが好きで、特にベーグルとチーズが好き。食べ物の話をしているとテンションが上がります。韓国を拠点に活動したのも、歌とダンスが凄く好きだったので、好きなことのためだったら、いろいろなことに挑戦したいという思いがあったからです。縞子と共通する点がたくさんあると思いました」

 縞子は夢を追う中で障害に直面する。その障害を乗り越えて行く過程も、AKBに入って以来、自ら体験して来たことだ。

 「たくさんお仕事をさせていただく中で、ネガティブになってしまったり、もうだめなんじゃないかと思ってしまったりすることもありました。でも、今までの自分を振り返ってみると、失敗も無駄になっていないし、やってきたことの全てが身についていて、今につながっていると確信できます。だから何事にも挑戦するようにしています」

 今回は新たな挑戦の第一歩。この先に広大な世界が広がっている。

 「同じグループで活動されていた川栄李奈さんは朝ドラに主演され、今、女優として大活躍されています。私もいつか川栄さんみたいに、どんな役にもなじんで演じられるようになりたいです。私は富士額で、着物を着ると『ザ・ニホン』みたいになるので、母からも『和風の役ができたらいいね』と言われるんです。いつか大河ドラマに挑戦できたらいいな、自分のいろいろな一面をお見せできたらいいな、と思っています」

 無限の可能性を感じさせる20歳の新進俳優。まずは今作でのはつらつとした芝居を楽しみたい。

 ◆牧 元一(まき・もとかず) 編集局総合コンテンツ部専門委員。テレビやラジオ、映画、音楽などを担当。

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2022年9月23日のニュース