TBS 今秋は「クレイジージャーニー」復活などSNSで話題呼ぶ改編 テレビ離れで「若い人に届くよう」

[ 2022年9月1日 15:35 ]

東京・赤坂のTBS社屋
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 TBSの10月期改編説明会が1日、オンライン形式で行われ、10月からの新番組、編成が発表された。

 今秋の改編の編成方針は「人の熱量で“心揺さぶる”」。エンターテインメント企業の使命として見てくれた人の心を揺さぶるというコンテンツを提供するという理念のもと、出演者や制作者の“熱量”にこだわり月曜日と金曜日に新番組を編成した。改編率は全日帯(午前6時~深夜0時)10・40%、ゴールデン(G)帯(午後7時から10時)23・10%、プライム(P)帯(午後7時から同11時)28・21%。

 10月期は大きく「月曜の改革」「金曜の強化」が柱となる。月曜午後9時には、19年8月に不適切演出のため放送を終了した「クレイジージャーニー」が根強い人気に応えて異例の復活を果たした。これについて渡邉真二郎編成部長は「若い人のスマホにも情報が届くような力を持った、テレビ界の中でも非常にオンリーワンのコンテンツ」と熱量が高いことを主張。不適切演習を巡る再発防止策については、スタッフを一新したと報告した。同番組の復活に伴い、「CDTVライブ!ライブ」を午後8時に移行し、現在放送中の「クイズ!THE違和感」が終了する。

 金曜夜にはGP帯の視聴者の若返りを図るため「~通しか知らない究極の1日~熱狂!1/365のマニアさん」を編成。ディープな世界と熱狂的な生き様をのぞき見するバラエティーで、金曜日のタテ流れの強化を目指す。

 新ドラマは、山崎賢人主演の日曜劇場「アトムの童(こ)」(日曜後9・00)のほか、火曜ドラマ「君の花になる」(火曜後10・00)、金曜ドラマ「クロサギ」(金曜後10・00)をラインアップ。深夜の“夜帯ドラマ”には「差出人は、誰ですか?」を放送。同局オーディション「私が女優になる日_」2代目グランプリ・幸澤沙良が初主演を務める。

 今回の編成を総括し、渡邉編成部長は「クレイジージャーニーなど、SNSでも非常に届きやすいコンテンツで、ただ単に地上波の放送だけではなく、若い人のスマホにも情報が届くような力を持ったコンテンツをそろえていきたいと思い、今回の改編をさせていただいた」と主張。同局は「テレビ離れが叫ばれる昨今ですが、テレビコンテンツには人々の心を揺さぶる魅力と可能性がまだまだあると思っております。新番組もちろん、継続する番組についても、視聴者が求めているものがなにか、徹底的にこだわって、最高の“時”をお届けしていきます」と呼びかけた。

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2022年9月1日のニュース