立岩陽一郎氏 パキスタンの洪水被害、気候変動は「政情不安、テロをもたらす。国際社会はすぐに支援を」

[ 2022年9月1日 09:09 ]

フジテレビ
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 元NHK記者で国際ジャーナリストの立岩陽一郎氏が1日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。大雨による洪水の被害が深刻化しているパキスタンについて言及した。

 パキスタンでは6月以降の洪水で3300万人が被災。パキスタン外務省報道官は1100人以上が死亡、1600人以上が負傷したと明らかにした。豪雨は続くとの予報が出ており、状況は悪化するとみられる。国連人道問題調整室(OCHA)は被災地支援に1億6000万ドル(約221億円)を拠出する計画を発表し、各国政府に資金拠出を呼びかけた。OCHAによると避難所で暮らす住民は50万人に上る。米政府は30日、パキスタンの被災者に3000万ドル相当の支援を実施すると発表した。

 立岩氏は「今後の影響も大きい。気候変動(が原因)っていうじゃないですか。米国は長い間、気候変動を否定してきたんですが、オバマ政権がこれを変えるわけですけど、パリ協定の場でオバマさんが会場の制止を振り切って延々と演説したことがある。何かっていうと、つまり気候変動で結局、この地域、中東からアフリカにかけて政情が不安定化するんだと。それが何をもたらしたか。テロですよ。それが先進国も含めた多くの国で被害を与えているんだと」と言い、「だから気候変動に対応しなきゃいけない。こういうふうにオバマさんが演説したわけです。それは米国の情報機関の報告書に基づいている。だから絶対に国際社会はすぐに支援しなきゃいけないのは、気候変動ですって今、困っているってだけで終わらないんです」と自身の考えを述べた。

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2022年9月1日のニュース