風間晋氏 有害物質39回検出も報告せず…日本製鉄に「たかだか3年分調査しただけ。それより前は」

[ 2022年8月19日 09:15 ]

東京・台場のフジテレビ社屋
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 フジテレビ報道局解説委員の風間晋氏が19日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。日本製鉄が18日、同社の東日本製鉄所君津地区(千葉県君津市)の排水を検査した結果、2019年2月から22年4月まで、基準値を超える量の有害物質シアンを少なくとも計39回検出していたにもかかわらず、千葉県に報告していなかったと発表したことについて言及した。

 製鉄所の所長らが県庁で記者会見して謝罪し、今後は原因究明に努めるとしている。県は製鉄所のこれまでの報告内容が不適切だったと判断し、18日から立ち入り検査を始めた。日鉄によると、今年6~7月に実施した排水の水質検査で、県に一部の数値しか報告していなかったことが判明。さかのぼって調べると、排水口から基準値超えのシアン検出が多数あった。検出されたのは最大で基準値の6倍となる1リットル当たり0・6ミリグラムだった。今年6月に液体が製鉄所から近くの川に流出、川の水が赤っぽく変色し、魚の死骸が浮くなどして問題となっていた。シアンは製鉄過程で生じる処理水に含まれる。

 風間氏は「まずこれ、たかだか3年分さかのぼって調査しただけ。それよりも前は一体どうだったのかっていうのはまだ分からない」と指摘。そのうえで、最近、日本のトップ企業が長年にわたって、さまざまなデータのごまかしをしてきていたことが判明しているとして「それが情けないというか、寂しい」と話した。

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2022年8月19日のニュース