広瀬八段、糸谷八段に快勝 残留へ2勝目「可能性有る限り頑張りたい」

[ 2021年11月6日 05:30 ]

糸谷哲郎八段(右手前)を下した広瀬章人八段
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 将棋の第71期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)は5日、広瀬章人八段(34)が糸谷哲郎八段(33)に勝利し、糸谷の陥落が決まった。

 2期前の7番勝負挑戦者・広瀬は短手数での快勝だった。左美濃に堅く組み、昼食休憩前の35手目▲4五歩で早々と開戦。角銀をさばき合って飛車を切りながら挟撃態勢の構築に成功した。「あの辺りは駒損ですが陣形の差があり、左美濃がいかせそうと思ってました」。終盤は糸谷王の上部脱出を67手目▲6一角で巧妙に封じ「ぴったりとした手。その後の攻めがつながりました」と振り返った。

 リーグは5局目でようやく2勝目。「3勝3敗でも上位陣が勝っているので残留はきつい。可能性が有る限り頑張りたい」と残り1局をにらんでいた。

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2021年11月6日のニュース