クラファンで支援続々 平井理央アナが立ち上げ“パラすごろく”が大反響!「海外進出目指したい」

[ 2021年10月12日 05:30 ]

すごろくを前に笑顔でインタビューに応じる平井理央(撮影・光山 貴大)
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 フリーアナウンサーの平井理央(38)が立ち上げた「パラスポーツすごろく」プロジェクトが、大反響を呼んでいる。

 9月30日からクラウドファンディングを始めたところ、わずか13時間で目標金額の50万円を達成。次のゴールを200万円に設定したところ、終了まで10日以上を残しながら、現在は110万円を超える支援が集まっているため、関係者の間では目標達成に期待が高まっている。今夏、見る人の心を熱くした東京パラリンピック。本紙の取材に応じた平井は「パラスポーツの灯を消さない。そんなお手伝いができたら」と意気込んでいる。

 すごろくは、平井がパーソナリティーを務める東京・渋谷のコミュニティーラジオ「渋谷のラジオ」でパラスポーツに特化した番組「渋谷の体育会」内で製作。プレーヤーがパラアスリートの人生を追体験することを想定した内容で、当初は渋谷区内の小中学校全学級などに置いてもらうことが目的だった。

 「すごろくで止まったマス目って読んじゃうじゃないですか。もしそれがパラアスリートに関することなら、遊びながら魅力が伝えられるかなって。すごろくは新しいメディアだと思いました」

 14年に女子パラトライアスロンの谷真海(39)や車いすテニスの上地結衣(27)を取材し、考え方や生き方に感銘を受けた。マス目やゲーム内の特別カード「アスリートカード」には、実際に取材してきた選手たちのエピソードが詰め込まれている。“車いすで体育館が使えなかったけど、見返してやると奮起した”“競技用具を新調。高かったけど競技力があがった”など、選手の気持ちを味わうことができる。

 関係者の間では、東京パラで集まった関心に加え、昨今のボードゲームブームも後押しになったとみられている。平井は「次の目標は日本全国への配布。英語に直して海外進出も目指したいです」と力強く語った。

 ≪オリジナルルール設定≫「パラスポーツすごろく」は一般的なすごろくとは違ったオリジナルルールが設けられている。最大の特徴は、一番最初にゴールした人が勝ちとは限らないこと。ゲーム内で設定された「アスリート力」を高め、ゴールした時点で最も高かった人が勝ちとなる。

 止まったマス目の指示などで、パラ選手が体験した具体的なエピソードなどが記されている「アスリートカード」が獲得できる。そこには選手の気持ちの浮き沈みを表現した数字(マイナス3~プラス3)が書かれていて、その増減によって「アスリート力」を計算する。

 その他、全てのプレーヤーは障がいがあるところからスタートのため、ハンデ「マイナス2」に設定。「アスリート力」を高めることでこれを返却できるなど、ゲームの中でキーポイントとなっている。

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