荒川静香さん「24時間テレビ」リレーに挑戦した理由 故郷襲った大震災から10年「誰かの役に立ちたい」

[ 2021年8月23日 22:38 ]

荒川静香さん
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 06年トリノ冬季五輪フィギュア女子金メダリストの荒川静香さん(39)が23日放送の日本テレビ「復興への想いをつなぐ募金リレー ランナーたちの舞台裏」(月曜後9・00)に出演。「24時間テレビ」の企画で、10キロ走ることに挑戦した理由について語る場面があった。

 1歳4カ月から18歳まで宮城県仙台市で過ごした荒川さん。故郷は11年の東日本大震災で甚大な被害を受けた。「プロのスケーターとして自分のできることをする」として、被災した子どもたちとアイスショーを作り上げたり、衣装のチャリティーオークションを行ったり、活動を続けている。

 「まだまだ立ち直るのに、エネルギーが必要な方がいる。やっぱり頑張る姿を通じて、活力を届けられたらいいなと。どこかで誰かの役に立ちたいという想いを持って挑戦したい」と意気込んだ荒川さんだが、実は走ることは大の苦手。子どもの頃からスケート場の氷の上で過ごし、まともに外を走った記憶は、ほぼないという。今は2児の母、そしてプロとしてリンクに舞う多忙な日々。練習時間を取るのも容易なことではなかった。

 「子育て世代の方もたくさん見ていらっしゃると思うので、挑戦することを子どもたちが応援してくれるように。挑戦することで何が伝わるのかを、子どもたちに見せなきゃと思いました」と、力を込め「コロナで大変な状況が続いている中で、気持ちが途切れてしまいそうになることもあると思うんですよね。誰かに何かを届けるというよりは『自分も頑張ろう』って思う人が1人でもいたらいいなって。それが願いです」と、語った。

 途中苦しそうな表情を見せることもあったが、無事ゴールテープを切った荒川さん。「いい挑戦が出来たと思います」と、満面の笑みを見せてタスキを繋いだ。

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2021年8月23日のニュース