ボクシング銅の田中 いとこのフィギュア横井ゆは菜が証言、6歳下でもゲームでも容赦なし

[ 2021年8月6日 05:30 ]

幼少期の田中亮明と横井ゆは菜
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 東京五輪ボクシング男子フライ級で銅メダルを獲得した田中亮明(27)をフィギュアスケート界期待の星のいとこがねぎらった。

 田中には弟で元世界3階級王者の恒成(26)以外にも世界で戦う親類がいる。フィギュアスケートで18年全日本ジュニア女王の横井ゆは菜(21)だ。19年にシニアデビューし、同年のグランプリシリーズNHK杯で4位に入るなど急成長中。田中が成し遂げた1960年ローマ五輪以来、61年ぶりの快挙に「この数日間、亮明の真剣勝負が見られてよかった。自慢のいとこです」と祝福した。

 6歳差の田中と横井。「よく遊んだのは私が小学校低学年の頃までで、凄くかわいがってもらいました。でもゲームをすると恒成は負けてくれるのに、亮明は絶対手加減してくれないんですよ」。負けず嫌いな性格が、今の田中のスタイルにつながっている。16年リオデジャネイロ五輪出場を逃し引退も考えたというが、東京を目指し奮起。1年延期の間に、カウンター重視から積極的に前に出て攻めるファイトスタイルに変化した。「自分の戦い方を変えてまで東京に出て勝ちたい、という執念を感じた。自分も見習わないといけない」

 豊かな表現力とパワフルなスケーティングが持ち味の横井。「亮明の努力は本当に凄い。自分も強みを生かしつつ、細かく繊細な足さばきも習得していきたい」と飛躍を誓う。「まだ絶対に五輪!とは言えないけど、いつか自信をもって“目指します”と言える選手になりたい」。身内でありながら、競技の違うアスリート同士。互いの存在が力になっている。 

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