沢松奈生子さん 会見拒否の大坂なおみに一定の理解も「記者会見をしっかりやった上で主張した方が」

[ 2021年5月31日 13:31 ]

沢松奈生子さん
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 元プロテニスプレーヤーの沢松奈生子さん(48)が31日、TBS系「ひるおび!」(月~金曜前10・25)に出演。テニスの全仏オープンで1回戦に勝利した後の会見を拒否し、主催者側から1万5000ドル(約165万円)の罰金を科された大坂なおみ(23=日清食品)についてコメントした。

 大坂は大会前にSNSを更新し、英語でつづったメッセージ画像の中で「ローラン・ギャロス(全仏)の期間中、一切の報道活動に応じない」と表明。これまでの記者会見に参加するたび「アスリートの心の健康状態が無視されているような気がしてならない。自分を疑うような人の前には出たくない」「何度も同じ質問をされ、疑念を抱く質問を受けることも多い。敗戦後の会見場で泣き崩れる選手を映像で見てきた」などと訴えていた。

 沢松さんは「これは1つの彼女の主張だと思います。ですからこの彼女の主張に対して非常に理解できます。私自身も記者会見の中で“どうしてこんなことを聞かれるのかな”とかテニスと関係のない質問であったり“ん”って思うことは多々ありました。それに対して私自身は行動を起こしたかっていうと、これは1つの義務であると。権利がある以上は義務も存在すると思って、当然なものだと思って出ていた」とし、「大坂さんは今回、単なるわがままとか感情的なことで言っているのではなく1つのしっかりとした彼女の主張としてですよね。ですからこれは我々全員受け止めた上で、ただ1つだけ残念だったのは、義務を果たした、つまり記者会見をしっかりやった上で主張した方がもっと受け入れてもらえたんじゃないかな」と自身の見解を述べた。

 そして「(過去に)どういったことがあったかというのは想像しかできないので、自分のことを正しく理解してくれない人に対して話したくない。つまりそれが何があったんだろうというのは分からないだけに彼女の口ではしてくれた方がよかったのかなと思います」とした。

 また、大坂は最近、テニス以外のことを質問されることが多かったと言い、「彼女は1つ1つの質問に真摯(し)に答えてくれるんです。どうしても記者の方は選手の本音が知りたい。感情的な表情を出させたいということで怒らせようとする質問をしたりしますけど、それに対しても彼女は一生懸命に答えてくれている。そこでより傷つくことが多かったのかも知れない」と話した。

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2021年5月31日のニュース