活動休止「ALI」ボーカルLeo謝罪 弟同然のメンバー起訴「衝撃と悲しみに打ち砕かれ」「自責の念」

[ 2021年5月21日 15:30 ]

 人気テレビアニメ「呪術廻戦」のエンディング曲を担当するなど注目を集めながら、メンバーの起訴を受け、今月14日に無期限活動休止を発表した7人組多国籍ロックバンド「ALI」のボーカル・Leoこと今村怜央(34)が21日までに公式サイトでコメントを発表した。

 ドラムスのKahadioこと白井カディオ被告が電子計算機使用詐欺などの容疑で逮捕され、14日に起訴された。白井被告は所属事務所とのマネジメント契約を解除され、バンドを脱退。ソニー・ミュージックレーベルズはCDや映像商品の出荷、音源や映像のデジタル配信を停止した。

 Leoは「今回の事件の被害者の方々に心よりお詫び申し上げます。また、応援してくれているファンの皆様、スタッフや関係者の皆様、ご心配をおかけして本当に申し訳ありませんでした」と謝罪の言葉で切り出し「4月の逮捕を受けて、突然の知らせにメンバーみんなとんでもない衝撃と悲しみに打ち砕かれました。あまりにも悲しく、情けなく、そして、悔しく、、」と苦しい胸中を告白。

 「彼の犯した行為は決して許されることではありません。これまでALIが積み上げてきた信頼や夢や希望が、目の前で壊れていくのをただ眺めてる日々でした。代理人を通して、事件の内容を確認してきましたが、この度の起訴を受けて、白井カディオは事務所解雇とバンドからの脱退となりました。深い悲しみの中、同時に、なぜ防ぐことができなかったのか自責の念にとらわれています。一番深いところで繋がっていると思っていたメンバーでしたが、結局は何も繋がれていませんでした。人を信じるとはどういうことなのか、繋がるとはどういうことなのか、僕にはまだ何も答えが出ていません。10年以上の付き合いで家族、弟同然だった友人を失うのは本当につらいです。彼には生涯を通して、きちんと罪を償うことを考えてほしいと思っています」と続けた。

 「残ったメンバーともたくさん話し合い、今後についてどうするか話し合いました。その結果、彼の犯した罪の社会的影響力も鑑みて、ALIはこの事件をもってバンド活動を休止します」と報告。「ただ、バンドを解散するという結論には至りませんでした。メンバー一同、それでも音楽を愛し、信じ、一緒に歩き続けることを決断しました。未来に希望を抱き、音楽の素晴らしさを、過酷な人生を生きる意味を、愛を、力の限り叫んでいきたいと思っています。たくさんの素晴らしいミュージシャンがドラムサポートをしてくれると声をかけてくれました。残ったメンバー、スタッフ、家族含め本当にみんな命の恩人です。他にも、様々な関係者やスタッフから声をかけていただき、感謝で流した涙を、これからの人生で、精一杯返していきたいと思ってます」と前を向いた。

 「応援してくれている皆さんに、報告や言葉をなかなか伝えられず、申し訳ありませんでした。稚拙な言葉で、長文になりましたが、本当の言葉で伝えたく書かせて頂きました。最後に、改めて、被害者の皆様につきましては、バンドを代表して謹んでお詫び申し上げます。ALI Leo」と結んだ。

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2021年5月21日のニュース