石川和男氏 「赤木ファイル」のマスキングに「国家の安全保障とかに関わらないものはすべて出すべき」

[ 2021年5月7日 09:22 ]

日本テレビ社屋
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 元経産省官僚で政策アナリストの石川和男氏が7日、日本テレビ系「スッキリ」(月~金曜前8・00)に出演。森友学園への国有地売却に関する決裁文書の改ざんを強いられ、財務省近畿財務局の元職員赤木俊夫さん=当時(54)=が2018年に自殺に追い込まれたとして、妻雅子さん(50)が国側に損害賠償を求めた訴訟について言及した。

 国側は6日に赤木さんが改ざんの過程をまとめた文書「赤木ファイル」が存在していると初めて認める意見書を雅子さん側に出した。国側は意見書で、ファイルは赤木さんが個人的に作成したもので、職務上の行政文書ではないと説明。黒塗りなどのマスキングをするが、その範囲は「裁判所の訴訟指揮に真摯に対応するという観点から、できる限り狭いものとする」とした。財務省が18年6月に公表した調査報告書によると、理財局長だった佐川宣寿元国税庁長官(63)が改ざんの方向性を決定づけ、理財局幹部らが安倍昭恵前首相夫人の記述を削除するなどした。

 石川氏は「マスキングうんぬんということは、これは極力最少というか、本当に例えば国家の安全保障とかに関わらないものはすべて出すべきだと、私は元公務員の立場として思います」と言い、「根本的には、赤木さんの元の職場の財務省が(赤木さんの)ご家族、奥様に対して誠意がないんです。だからこうなっちゃうんです」と指摘。そして、「命を落としたわけですからね、自殺に追い込まれたということはパワーハラスメントも当然あると思います。内閣が吹っ飛ぶような内容だと私も思います。だけれどもずるずるやっていると…何かを隠すとリークされますよ。だから財務省のほかのまじめな職員のためにもこの際、一気に全部やった方がいい」と自身の見解を述べた。

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2021年5月7日のニュース