尾木ママ アスリート個人へのオリンピック辞退要求は「筋違い」

[ 2021年5月8日 00:02 ]

教育評論家の尾木直樹氏
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 “尾木ママ”こと教育評論家の尾木直樹氏(74)が25日、自身のブログを更新し、競泳の東京五輪代表に内定した池江璃花子(20=ルネサンス)が新型コロナウイルス感染拡大の収束が見えない状況の中、自身のSNSに五輪出場辞退や五輪開催反対に賛同を求める声が寄せられていることを明かしたことについて「個人へのオリンピック辞退要求がエスカレートしているのは筋違いではないでしょうか?アスリート個人に問いかけるのは」とつづった。

 尾木氏は「あまりにも残酷です アスリートが自国開催のオリパラに全力を尽くすことは自身が生涯をかけた戦いであると同時に私たちにも無限の力と感動を与え免疫力さえアップしてくれますーー 開催如何はあげて日本政府・主催の東京都の問題ではないでしょうか?」とし、「中止要請するなら組織に対して行うべきです個人への要請は悲しすぎますーー」と続けた。

 池江は4月の日本選手権で4種目を制し、女子400メートルリレーと女子400メートルメドレーリレーの五輪出場権を獲得した。「オリンピックの中止を求める声が多いことは仕方なく、当然の事だと思っています」とした上で「持病を持ってる私も、開催され無くても今、目の前にある重症化リスクに日々不安な生活も送っています。私に反対の声を求めても、私は何も変えることができません」と指摘。「この暗い世の中をいち早く変えたい、そんな気持ちは皆さんと同じように強く持ってます。ですが、それを選手個人に当てるのはとても苦しいです」と心境をつづった。

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2021年5月7日のニュース