吉村大阪府知事自ら〝直談判〟 コロナ重症者治療の病院に更なる受け入れで

[ 2021年4月16日 20:50 ]

 大阪府の吉村洋文知事は16日、テレビ大阪の報道情報番組「やさしいニュース」に出演。新型コロナウイルス感染拡大が続く府内で重症者の治療をする複数の病院に同日、更なる重症者の受け入れを〝直談判〟したことを明かした。

 
 コロナ変異株が猛威を振るう大阪ではすでに医療逼迫が大きな問題となっており、重症者は府が確保した重症病床241床を超え、すでに数十人単位で軽症・中等症の受け入れ病院などで治療を受けている。ただ、この対応はとても危険性が高いとするコロナ治療従事の医療関係者の声が紹介され、これに対する意見を求められると「複数カ所を回って、きょうお願いをしてきた」と語った。

 府内では25病院と大阪コロナ重症センターを加えた26の医療機関が重症者の治療にあたっている。どこを訪れたかについては言及しなかったが「1病院1病院にお願いしないといけないこと。どの病院も人員の確保も大変な中、命を救うため治療をしていただいている。それぞれの事情もある中で、多くのところからできるだけのことをしたいというお話を頂いた」と感謝した。

 ただ、実際には人工呼吸器の運用ができたり、コロナの治療にあたることができる看護師ら〝マンパワー〟確保問題があることや、すべてのICU(集中治療室)をコロナ患者だけに割り当てることはできないという現実的な問題も列挙。「府民1人1人の行動にかかっています。感染対策、人流の抑制を強くお願いしたい」と、医療現場への過度な負担増を強いるのではなく、全府民の意識の持ち方が最も大事だと訴えた。

続きを表示

2021年4月16日のニュース