藤井聡太2冠 高校ラストイヤーは2冠奪取で多忙極め 8日間に3都市で対局も

[ 2021年2月16日 19:22 ]

藤井聡太2冠
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 将棋の藤井聡太2冠(18)が1月31日付で名古屋大学教育学部付属高を退学したことが16日、明らかになった。

 「将棋に専念したい」と自主退学。棋聖、王位とタイトルを連続奪取した高校生活ラストイヤーは多忙を極めた。コロナ禍でタイトル戦が延期となり、この措置が解けた6月以降は過密日程で対局。気を抜けたない日が続いた。

 6月は2日から28日までの27日間に棋聖戦などで計9局。7月は1日からの18日間のうち8日は対局に臨み、19日の誕生日も将棋関連の仕事が入ったほど。

 自宅は愛知県瀬戸市。対局の際は東京や大阪に移動し、8日間で東京、札幌、大阪の3都市を回った時期も。高校生活どころか、自宅でひと息つく間もないくらいだった。

 7月の棋聖に続き、8月には王位を獲得。史上最年少で2冠を達成してからは、高校側と交渉を続けてきたという。この間も第70期王将戦挑戦者決定リーグなど新たなタイトル挑戦は続き、11月の通算240戦目に史上最年少(18歳4カ月1日)で通算200勝に到達。本来なら3月1日が卒業式だったが、1月末日付で退学を決めたという。

 正月版のスポニチ本紙インタビューでは「2021年は、それまで以上にタイトル戦や大きな舞台での対局を増やしたいと言う思いはあります。そのためには、なんというか当然実力が必要なので、実力をつけた上でそういった舞台を経験できる一年にしたいなと思います」と語っていた。

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