王将戦第2局第1日のポイント 永瀬、攻めの姿勢鮮明 渡辺は静かに機をうかがう

[ 2021年1月24日 05:30 ]

スポニチ主催 第70期王将戦7番勝負第2局第1日 ( 2021年1月23日    大阪府高槻市・山水館 )

第2局第1日A図                          
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 【第1日のポイント 関口武史】先手番の永瀬は相掛かりを選択。形の組み合わせが難しい戦型なのだが、本局も午前中から勢いよく指し手が進む。▲7五歩の突き出しが永瀬の趣向で短い序盤戦が終わり、△8四飛と桂頭を受けるが、すかさず▲5六角と打ち、桂得の戦果をあげる。

 本局の永瀬は前局と違い、攻めの姿勢を鮮明に打ち出し、渡辺陣に波状攻撃を仕掛ける。35手目の▲1五桂(3四の地点の弱体化)、41手目の▲7四歩(△同飛は▲5三桂成)、51手目の▲2四歩(右辺の制圧)と、序盤に放った▲5六角を左右に目いっぱい利かせ、渡辺陣をにらむ。

 さらに53手目の▲7五角(A図)と2枚目の自陣角を投入し、後手陣の王頭に狙いを付け、攻撃の手を緩めない。角桂が盤上を乱舞した1日目、静かに機をうかがう渡辺。果たして永瀬の攻めは通用するか。(スポニチ本紙観戦記者)

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