関西所属5棋士が語る新年の抱負 豊島竜王「さらにタイトル挑戦を目指したい」

[ 2021年1月5日 05:30 ]

2021年の目標を笑顔で語った豊島将之竜王
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 将棋の豊島将之竜王(30)=叡王との2冠=、斎藤慎太郎八段(27)、菅井竜也八段(28)らトップ棋士14人が4日、都内のスタジオで行われたABEMAの番組収録で21年「仕事始め」をこなし、新年の抱負を語った。

 20年の竜王戦で自身初の防衛を果たした豊島は「実力をつけたいというのが一番」とし、「防衛戦までの間に時間があるので、さらにタイトル挑戦を目指したい」と飛躍を誓った。

 現在A級順位戦で5勝1敗と単独トップに立つ斎藤は「初めてのA級ということで残留を目標にしていたが、5勝できてホッとしている。上(名人挑戦)を見ることができる位置にいるが、やることは変わらず目の前の一局一局にしっかり取り組みたい」と集中力を高めていた。

 王位のタイトル経験者で斎藤と同じく自身初のA級順位戦を戦う菅井は、「ここ3年くらい活躍したと言いがたい成績。今年は注される大きな舞台で対局するのが目標」と奮起を期した。

 2月開幕予定の棋王戦の挑戦権を獲得した糸谷哲郎八段は、「コロナ禍において仕事環境は変化しているが勉強量は増えている」と充実の表情。16年の王座戦以来の大舞台に挑むが、「タイトル戦では連敗が続いているので奪取を目指したい」と大きくうなずいた。

 自身5期目のA級順位戦を戦う稲葉陽八段は「(コロナ禍で)研究会の場がオンラインに移ったり、勉強の仕方を模索中」とし、「2021年はタイトル挑戦にからめるような活躍をできる一年にしたい」と決意を語った。

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2021年1月5日のニュース