鈴木蘭々、筒美京平さんとの秘話告白…デビュー曲を変えた“1文字の提案”

[ 2020年10月12日 22:20 ]

タレントの鈴木蘭々
Photo By スポニチ

 タレントの鈴木蘭々(45)が12日に更新したブログで、今月7日に誤嚥(ごえん)性肺炎のため80歳で死去した作曲家・筒美京平さんを悼み、自身のデビュー曲の秘話を明かした。

 バラエティー番組やドラマで人気となった後、1995年に筒美さんが作曲を手掛けた「泣かないぞェ」で歌手デビューを果たした鈴木。実はこの曲、初めは「泣かないぞ!」だったという。

 当時のレコーディングについて「高校生の時から歌詞は書き溜めていたけれど…作曲が筒美京平さんという予想外の超大御所のメロディーを前にあの頃私は毎日格闘していて 結局タイムリミットであるレコーディング当日までもゴニョゴニョやっておりました…」と思い起こし、スタジオにやって来た筒美さんから思わぬ提案を受けたことを告白。筒美さんは「途中まで歌入れした曲を聴きながら『泣かないぞ!のところ、ぞェにしちゃったらどお?』」とサビの歌詞について助言したという。

 鈴木は「(ちょっとふざけてるっぽくなっちゃうじゃん…)という感じで、当時まだ子供だった私はこのぞぇ提案を素直には受け入れ難く…最初はなんかやだ…えーとか思った」というが、筒美さんの提案通りに歌ってみると「泣かないぞ!が、ぞえ!になっただけで音に乗ったら急に歌の全てがキャッチーな感じになり 行き詰まっていた他のこまかい歌詞の世界感も急に自分の中に生まれ始めたと言うか言葉の方向性が定まったと言うか」と一気に問題が解決。「京平さんの一言があったお陰様で期限内に完成した経緯があります」とデビュー曲は無事に完成したのだという。

 「これがプロというものなんだなぁ…と思った事も懐かしく思い出されます」と25年前を回想した鈴木。「あの頃私の歌声を凄く褒めてくださったのに途中音楽からは随分と遠ざかってしまった私なのですが…数年前、ひょんな事から歌うことを思い出している私です 私に書いていただいたこの2曲…大事にしますね…」と恩師への感謝をつづり、「どうか天国でも素晴らしい曲で 天国にいる住人達を楽しませてください」とブログを結んだ。

続きを表示

2020年10月12日のニュース