「エール」野間口徹 志村けんさん追悼 副音声で名前読み上げ「もっともっとご一緒したかった」

[ 2020年8月2日 18:00 ]

連続テレビ小説「エール」で喫茶バンブーのマスター・梶取保を演じる野間口徹(C)NHK
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 新型コロナウイルスの影響のため一時休止になり、再放送がオンエアされているNHK連続テレビ小説「エール」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は3日から再放送6週目に入り、俳優の野間口徹(46)が解説放送(副音声)を行う。コメディアンの志村けんさん(享年70)が6日の第34話、7日の第35話に登場。野間口は「タイトルバックで『小山田耕三 志村けん』と読み上げた時は、もっともっとご一緒したかったなという思いがこみ上げてきました」と解説放送の収録を振り返り、志村さんを悼んだ。

 俳優の窪田正孝(31)が主演を務める朝ドラ通算102作目。男性主演は2014年後期「マッサン」の玉山鉄二(40)以来、約6年ぶりとなる。モデルは全国高等学校野球選手権大会の歌「栄冠は君に輝く」などで知られ、昭和の音楽史を代表する作曲家・古関裕而(こせき・ゆうじ)氏(1909~1989)と、妻で歌手としても活躍した金子(きんこ)氏。昭和という激動の時代を舞台に、人々の心に寄り添う曲の数々を生み出した作曲家・古山裕一(窪田)と妻・音(二階堂ふみ)の夫婦愛を描く。

 解説放送は、視覚障がい者のための放送サービスとして番組音声からだけでは伝わらない情報を副音声で補完。朝ドラの解説放送(副音声)は1990年前期「凜々と」から開始。「エール」は声優の山崎健太郎が担当している。

 6月29日、初回(3月30日)からの再放送がスタート。“2周目”の「エール」は“特別版”として、キャストが解説放送(副音声)を行う朝ドラ異例の試みを実施。出演者がキャラクターとして行い、ドラマの状況説明に加え、役の視点もプラスされる。

 トップバッター・山崎育三郎(34)の佐藤久志、松井玲奈(29)の関内吟、森山直太朗(44)の藤堂先生、古川雄大(33)の御手洗清太郎、中村蒼(29)の村野鉄男に続き、再放送6週目(第31~36話)は野間口演じる喫茶バンブーのマスター・梶取保が担当。

 野間口は「梶取保として、再放送6週目の副音声を担当しました。録り終えてみて、もっとくだけた方が良かったかな、ナレーションぽくなり過ぎたかな、と反省することばかりですが、自分の声の出番を忘れちゃうくらい映像に見入って、当時のことを懐かしく思い出しながら、とても楽しくできました。ただ、タイトルバックで『小山田耕三 志村けん』と読み上げた時は、もっともっとご一緒したかったなという思いがこみ上げてきました。副音声では、普段の保らしく、冷静にそして優しく、裕一くんや音さん、恵さんにツッコんだり、保自身にエールを送ったりと、しっかり仕事させていただきましたので、楽しんでもらえると、うれしいです」と呼び掛けた。

 4月1日から休止していた収録は6月16日、2カ月半ぶりに再開。放送再開時期について、NHKは「収録再開後の状況を見ながら判断してまいります」としている。

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