藤井新棋聖 師匠・杉本八段に「ひとつ恩返しできたのかな」 一門の夢「東海地方にタイトル」かなった

[ 2020年7月16日 21:29 ]

史上最年少記録となるタイトルを獲得し師匠・杉本昌隆八段(左)から花束を贈られる藤井聡太新棋聖(撮影・後藤 正志)
Photo By スポニチ

 将棋の第91期棋聖戦5番勝負第4局で渡辺明棋聖(36)を下して最年少タイトルを獲得した藤井聡太新棋聖(17)は対局後の会見に師匠の杉本昌隆八段(51)とともに姿を現し、「初戴冠」と「棋聖 藤井聡太」と記した色紙を手に笑顔を見せた。

 杉本八段は「タイトルというのは私たち棋士にとって夢の舞台ですし、一門では私の師匠以来、東海地方にタイトルを持ち帰るというのが悲願でした。なので私の弟子・藤井聡太七段が、ついに持ち帰ってくれるんだなと思うと…感慨深いですね」としみじみ。

 藤井七段にとっては大師匠に当たる故・板谷進九段が、トップ棋士として活躍していた時に47歳で急逝してから32年。一問にとっての悲願を達成した弟子を温かい目で見つめた。

 杉本八段から贈られた羽織と袴を着用して大一番に臨んだ藤井新棋聖も「師匠には 入門の時からずっとお世話になってきたので、ひとつ恩返しできたのかな、と思っています」と何よりの“師匠孝行”に表情を緩めた。

続きを表示

この記事のフォト

2020年7月16日のニュース