スマイリーキクチ「ネットにも人権があることを忘れないで」コロナ感染者「殺人鬼」発言の市議に苦言

[ 2020年4月18日 15:18 ]

 お笑いタレントのスマイリーキクチ(48)が18日、自身のツイッターを更新。新型コロナウイルスに関連し、大阪府泉南市の梶本茂躾市議(72)が自身のフェイスブックに「感染者は、殺人鬼に見える」などと投稿して物議を醸した件について「ネットにも人権があることを忘れないで」と苦言を呈した。

 「コロナウイルスを脅威に感じる気持ちは理解できます」と書き始めたスマイリー。「ただ感染者を病原菌のように扱ったら、それは差別」と断じた上で「ネットにこんなことを書き込んで『自分が世間からどう思われるか』を気にするより『書かれた人がどう感じるか』を気にしてほしい。ネットにも人権があることを忘れないで」と呼びかけた。

 スマイリーはかつて、過去のある殺人事件に関係したという事実無根のデマによりネット上で誹謗(ひぼう)中傷を受け、2009年には男女7人が名誉毀損(きそん)容疑などで書類送検された。2011年にはその経験をつづった著書「突然、僕は殺人犯にされた―ネット中傷被害を受けた10年間」を出版。2017年にはブログに殺害予告を受けたことでテレビ番組の生放送を取りやめたこともあった。現在はネットトラブル対処法などの講演活動を行っている。

 梶本市議は10日に自身のフェイスブックへ「感染者は、私ら高齢者に取っては殺人鬼に見えます」などと投稿。「活発に出歩く若者に、高齢者を感染させる可能性があるという危機感を持ってほしかった」と釈明していたが、17日夜にフェイスブックで謝罪した。

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2020年4月18日のニュース