「スカーレット」全話平均19・4% 9作ぶり大台割れ…ネット高評価も 最終週20・3%で有終の美

[ 2020年3月30日 09:41 ]

NHK連続テレビ小説「スカーレット」のヒロインを務めた戸田恵梨香
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 女優の戸田恵梨香(31)がヒロインを務めたNHK連続テレビ小説「スカーレット」(月~土曜前8・00)の最終回が28日に放送され、初回から最終回までの全150回を通した期間平均(全話平均)視聴率は19・4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが30日、分かった。朝ドラ期間平均の大台割れは2015年前期「まれ」の19・4%以来9作ぶり、4年半ぶり。「いつもと変わらない1日は特別な1日」と何気ない日常を丁寧に描き、インターネット上の評価は高かったが、大台には届かなかった。ただ、最終週(3月23~28日)の週平均は20・3%(ビデオリサーチ調べのデータを基に算出)と番組最高を更新。有終の美を飾った。

 初回は20・2%(昨年9月30日)と5作連続大台超えの好発進。第2週(10月7~12日)も週平均20・2%(ビデオリサーチ調べのデータを基に算出)と大台を突破したが、放送が進むにつれ、18~20%台の間に落ち着いた。最終回は20・5%。番組最高は第12話(10月12日)の22・4%。週平均最高は最終週の20・3%。第2週と第6週(11月4~9日)の20・2%を上回った。

 朝ドラ通算101作目。タイトルの「スカーレット」とは「緋色」のこと。フジテレビ「夏子の酒」「妹よ」「みにくいアヒルの子」、日本テレビ「ホタルノヒカリ」などのヒット作を手掛けた脚本家の水橋文美江氏(56)が朝ドラに初挑戦したオリジナル作品。“焼き物の里”滋賀・信楽を舞台に、女性陶芸家の草分けとして歩み始める大阪生まれのヒロイン・川原喜美子の波乱万丈の生涯を描いた。

 Yahoo!の満足度調査(3月29日午後7時時点、約6万5000票)は「100点」(1万7744票、27・3%)「90点」(1万3361票、20・5%)「80点」(1万72票、15・5%)。80点以上が6割強となった。

 同じ陶芸家ゆえに、お互い譲れぬ一線があり、結局は離婚に至った喜美子(戸田)と八郎(松下洸平)の苦悩や、終盤の長男・武志(伊藤健太郎)の白血病闘病など、名手・水橋氏が派手さこそないものの、キャラクターの機微を生々しく描き出し、丹念に日常を紡ぎ上げた。時には残酷なまでにブレることなく日常を見続けた作風に、SNS上には「孤高の朝ドラ」と呼ぶ声も。インターネット上は概ね高評価だった。

 最終回は、喜美子(戸田)は武志(伊藤)と信楽の仲間と琵琶湖に出掛け、清々しい思いに満たされる。武志は闘病しつつ作陶を続け、側で喜美子も陶芸に励む日々。喜美子は武志との時間を大切に過ごしながら、ふと武志に問い掛ける。喜美子に強く抱きしめられる武志。2人は幸せを胸に刻む。2年後、喜美子は大崎(稲垣吾郎)と武志の作品を見つめていた。作品作りに挑む大崎。そして八郎(松下)が訪ねてきて…という展開だった。

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2020年3月30日のニュース